まだまだコロナの影響が深刻な「撮影業界」。

このGWもそんなに仕事がなかったため、テレビCMで「カメラのキタムラ」さんが、「今なら、買取額10%アップ」という宣伝をしていたのに触発され、「この機会に写真機材の整理をしよう」と思い立ち、カメラ機材16点ほどを処分することにしました。

 

新品で購入した金額を思い出して合計すると100万円くらいになるんですが、買取額は81000円でした。

まあ、こんなもんでしょ。本当はオークションとかに出せば、もっと高く売れるんでしょうけど、オークションは過去に、おかしな買い手にからまれて嫌な思いをしているので、「カメラはやっぱり、カメラ専門店に売ろう。そのほうが、機材も別の人の手で有効に使われるだろう」と思っているので、かなり安い金額になったとしても、納得です。

 

 

ところで、皆さんは、「プロが手放す機材というのは、プロだから、ものすごく使い込まれて傷んでいるものばかりでは?」と思われるかと思います。

実際、そういう機材も多いですが、いっぽうで、「まったく使われていない、新品同様の掘り出し物」というのもあります。

 

なんで、そんなものがあるかと言うと、プロカメラマンというのは、失敗が許されないため、その使用する機材は、常に「予備の予備」というのも用意して持っていくからなんです。

 

初級アマチュアの人は、「カメラは1台あればいい。万一故障して撮れなくてもしょうがない」と思って1台しか持っていきません。

上級アマチュアの人は、「予備に、もう1台持っていく」という人が多いです。

プロの場合は、「その予備だって壊れるかもしれない」と考えて、用心のために「予備の予備の機材」というのを持っていきます。

特に「登山」の仕事なんかでは、仕事の現場の近くに「カメラ屋さん」なんか絶対にありませんから、そういうところに行く場合は、「予備の予備」は必須です。

 

この「予備の予備」というのは、実際のところ、その必要性は「千分の1」くらいの確率になるので、「毎回持っていくが、一度も使ったことがない」という状況が多いです。

つまり「新品同様」ってことです。

 

まあ、予備の予備ってことで、めったに使うものではないため、高額な高級機材ではなく、どっちかというと、「安物だけど、ちゃんと機能するもの」を購入しています。

 

そういうわけなんで「プロの機材だから酷使されているだろう」と思われるかもしれませんが、「プロの機材だから、まったく使われていない」というものもあるのです。

 

オークションなんかで、「プロカメラマンの機材」ってことで、敬遠される人もいるかもしれませんが、そういう「新品同様」の機材が出ていれば、それはお買得かもしれません。