当事務所では結婚式の写真も撮っているのですが、「結婚式当日に体調の悪い花嫁」というのをよく見ます。
普通は、結婚式当日に合わせて体調を整えていくものですが、実は、当日に疲労のピークを迎えてしまうことがよくあるのです。
「緊張で前夜寝られなかった」
「映像演出を前日まで作っていた」
「引き出物の袋詰めをやっていた」などなど。
結婚式って、準備が大変ですから、物理的にも労働量が多く、もちろん、一生に一度のことということで精神的にも高揚したり緊張したりで体の負担になり、その結果、式当日はくたくたになっている人が多いのです。
(結婚式の準備は花嫁のほうが中心になって行なうパターンが多いため、新婦のほうが疲れ切っている例が多いです)
さて、ピアノ発表会なんですが、当事務所では、発表会が終わって、2日後くらいに、「集合写真は何枚プリントしますか? 文字はどのように入れますか?」といったメールを先生に送信しますが、なかなか返信がなく。その3日後くらいに、「すいません。発表会後体調を崩しまして、寝ておりました」といったメールが返ってきたりします。
そう、ピアノ教室の先生にとって、「発表会」というのは、精神的にも肉体的にも「ものすごく大変な重労働」なんです。
結婚式は、新郎と新婦の二人で準備しますが、発表会は、普通は「先生一人」で何から何までやらないといけません。
それに、結婚式場はいくらでもありますが、発表会の会場は、高い抽選倍率に勝たないと予約できません。会場を押さえるだけで大変なんです。
そんな感じで、発表会当日の先生はものすごく疲れており、「先生、集合写真に並ぶ人の人数は何人ですか?」と質問しても、「え~と、35人です」と答えたはずなのに、実際は36人だったりして、「あ~、相当疲れてるんだなあ」とわかります。
冬場の発表会では、疲労のために、風邪をひいたのか、鼻水ずるずるの先生もいます。
発表会当日も疲労困憊状態ですから、それが終わると、「あ~、一安心」ということで寝込んでしまうのも無理はありません。
そういうわけで、なんとか、お体を無理しないで、発表会を開催していただきたいと思っております。
何百という発表会を見ていると、「先生一人では無理」「家族の助けが重要」ということを感じます。ご主人もご自分の仕事があって大変だとは思いますが、奥さん(=先生)をなるべく手伝っていただいて、先生が無理をしないで発表会が開催できるようにしてもらえればとお願い申し上げます。
※家族以外で、「音楽大学の同級生がヘルプしてくれる」「他のピアノ教室の先生と、お互いにヘルプしあう」といった仕組みにしている教室さんの場合、うまく運営なさっていると思います。
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