5/26-27 と 永島さくらさんの「舞台生活30週年記念公演」で「華うたげ  富貴楼お倉」というお芝居の舞台写真撮影をさせていただきました。

 

素晴らしい舞台でした。アニメ「One Piece」のフランキーの声優をやっておられる、 矢尾 一樹 さんなんかも出演されていて、コミカルな演技も見せてくれて、非常に面白かったです。

 

ところで、今回のお芝居は、明治時代に横浜関内の尾上町にあった旅館料亭「富貴楼」が舞台で、横浜の人間にはとても親しみのあるストーリーでした。そこに、今、「西郷どん」で話題になっている西郷隆盛もからんできて、明治初期の激動の時代を表していました。

 

そんな舞台の撮影をしたあと、帰宅のために、桜木町駅へ向かいました。ここで、お腹が減ったため、駅の中にある立ち食いそば屋さん「川村屋さん」に入りました。今までも何度か入ったことのあるお店です。

 

けっこう有名なお店なので、こんな記事にもなっています。

 

 

このお店のテーブルに、こんな新聞記事が置かれてました。今までは気にしたことがなかったのですが、今回は、その記事の中に、「富貴楼」という文字を発見し、よく読んでみました。

 

 

なんと、この立ち食いそば屋さん「川村屋」さんは、明治33年に、富貴楼お倉が、自分の「養女」のために作った西洋食堂が発祥だったのです。

 

実は日本の鉄道の発祥である「新橋~横浜間の鉄道路線」は、大隈重信と伊藤博文が作らせたもので、今回の演劇の中でも、そのへんの描写があったのですが、その伊藤博文は富貴楼の常連客であり、その伝手で、お倉は横浜駅の中に、食堂を作ったのです。

 

その食堂が今は立ち食いそば屋さんに変わったわけですが、お店自体は、桜木町(昔はここが横浜駅)駅に現在も残って繁盛しているのです。

 

富貴楼お倉のお芝居を見た後で入ったお蕎麦屋が、なんと、そのお倉の娘の店だった。

 

なんとも縁を感じますねえ。

 

 

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雫写真事務所では、無音シャッターのカメラを導入し、演劇舞台の撮影も得意としております。どうぞ、ご用命下さい。