先日、撮影させていただいた、ピアノ教室様の発表会。
出演組数もかなり多く、「相当な時間がかかるかも?」と予想していたのですが、実際は、テキパキと進み、開演の際に、「舞台上の照明がつかない」という大トラブルが発生したのに、その遅れも取り戻すほどのスピーディな進行でびっくり。
その理由は何かというと、この「補助台のセットの速さ」でした。
ピアノ教室の生徒さんは当然子供さんが多いので、こういう、嵩上げをするための補助の踏み台が必須になります。
今回の教室様も、小さなお子さんが多かったため、全体の8割は、補助台を使用する生徒さんでした。
この補助台、「一種類」「同じ高さ」ですべての子供に使えるものではなく。
そのお子さん、一人一人に合わせて、高さを変えたり、種類を変えたりしないといけません。
(普通は、先生が自分で所有するものを会場に持ち込みます)
そして、ピアノ椅子の高さもひとりひとり違うわけでして。
このため、ピアノ発表会では、出演するお子さんが舞台に出る前に、先生や補助スタッフが、ひとりひとりに合わせて「椅子の高さ調整」「補助台の設置」の作業をしないといけません。
これが、実際にはけっこうな時間がかかるものでして。
(※特に、「補助ペダル」がネジをぐるぐるする作業があって時間がかかります)
ピアノ発表会を初めて開催する先生が、「予想していたよりも、全然時間が長くかかってしまった。ちゃんと、曲の時間を計算したのに、なんで、こんなにオーバーしちゃったんだろう?」ってことになることがよくあるのですが、その原因は、たいてい、ここにあります。
発表会をひとつのイベントとして考えた時も、この作業は「水を差す」ような影響があって、せっかくの流れをとめてしまって、ちょっと間延びしてしまいます。
それが、今回の発表会では、すごくテキパキで、一発で高さ調整が決まるため、すごくスピーディでした。
事前に、生徒さん一人ひとりのデータをとって、それを記録し、演奏の間に、次の準備をちゃんとして、正確にセッティングをしてたんだと思います。
もしかすると、前日に、補助台セットのシュミレーション作業とかもしたかもしれません。
よく、F1レースで、車がピットインして、熟練のスタッフ達がわっと集まってきて、4つのタイヤをあっというまに交換し、ガソリンを補給し、あっというまにピットアウトする様子を中継していますが、そんな感じで、見事な作業でした。
先生の年齢も若く、動きが早いこともありますが、とにかく素早かったです。そうなると、全体の進行もスピーディになります。
というわけで補助台のセットというのは、発表会では大事な作業であることをお忘れなく。
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発表会撮影は雫写真事務所へ
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