こんなブログをやっておりますと、時々、お父さんお母さんから、「今度、うちの息子が学芸会で主役をやるので、いい写真を撮ってあげたいんだけど、どういうふうに撮ったらいいのでしょうか?」とか「娘のピアノ発表会があるんだけど、写真撮影の際に気をつけることは?」とか、ご質問を受けたりします。
撮影のご注文ではないのが残念ですが、いちおう、丁寧にお答えしております。

そんななか、皆さんに知っておいていただきたい点を2つほど、記載させていただきます。
どちらも、「迷惑をかけないためには?」という視点のものです。


①静かに撮りましょう
スマホとかケータイで写真を撮ると、とても大きな「カシャ!」という音が鳴り、他の人たちの迷惑になります。スマホやケータイで写真を撮るのはやめましょう。
となると、「デジカメ」ということになりますが、デジカメでも、なるべく、「シャッター音の小さな機種」にしましょう。
よく、お金持ちのお父さんが、「プロ用の最高級一眼レフ」なんかを持ち込んで撮影する場合がありますが、プロ用のカメラって、ものすごく大きなシャッター音がしますから、たとえ、きれいな写真が撮れたとしても、会場では大顰蹙です。やめましょう。
そして、「シャッター音の小さな機種を選んで持ってきた」という場合でも、「ピントがあった際に鳴る電子音」がうるさいです。「ピピ!」っていうやつです。
この電子音はたいていの機種で「消す」ことが可能です。説明書を読んで、「電子音設定オフ」にして下さい。そうすれば、電子音は鳴らなくなります。




②AF補助光を消しましょう
音というのは自分でも気が付きますが、意外と気づかないのが、「AF補助光」というやつ。
小さなカメラにはありませんが、「一眼レフ」などについている機能です。
これは、暗い場所でピントを合わせるために、カメラからライトを発射し、そこを明るく照らして、その光を利用してピントを合わせるという機能です。
ピアノ発表会など、「ステージ全体が明るい」場合は、点灯しませんが、「演劇」とか、「一部は明るいが、その他は暗い」といった場合、点灯します。
これ、撮っているカメラマンからすると、「光っていることに気が付かない」ようなものなのですが、ステージ上の演者からすると、「すごく目立つ」ジャマな存在なのです。

先日、最近流行の「プロジェクションマッピング」というものを見に行ったとき、これは夜間に行われるもののため、そこは暗く、大勢集まったカメラマンたちの一眼レフカメラがみんなピカピカとAF補助光を光らせていて、すごいことになっていました。



舞台側から、観客のほうを見ると、この写真のように、「あちこちでいっぱい光っている」という状態なのです。これで演技するほうもまぶしくてしょうがないです。
このようなジャマをしないためには、「AF補助光を点灯しない」ことが必要です。
これも、カメラの中で、「AF補助光の照射設定」というスイッチがあるので、それをオフにして下さい。
「補助光がないと写真が撮れないのでは?」と思われる方もいるでしょうが、この補助光というのは、もともと、「距離が5m以内なら有効」といった、ごく近距離用のもので、演劇の撮影とか、プロジェクションマッピングの撮影とか、ある程度遠く離れたところを撮る際は、遠くを明るく照らすことは不可能でして、発光してもしなくても、関係ないのです。

実は、私自身も、新しいカメラを購入して撮影にあたる場合、「AF補助光のスイッチを切るのを忘れる」ことがよくあり、人のことは言えません。すいません。







というわけで、上記2点、よろしくお願いします。





 


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