以前、こんな記事を見つけました。


ひとつの電車が、途中駅で切り離され、「関西空港行き」だと思っていた外国人客が、間違えて、「和歌山」に行ってしまうという事例です。

こんなことは、鉄道会社がちょっと考えればわかることなのに、考えつかないというのがアホとしか言えません。
これで、よく「おもてなしの国」とか自画自賛できるものです。

さて、関東でもこれと同じようなケースがあります。

世界遺産「日光」に行く、東武電車です。日光は放射線値が高いため、京都などのように「外国人観光客が殺到」ということはありませんが、「外国人観光客あっての街」であることは間違いありません。

さて、その「日光」に行く電車ですが、これが非常に不親切です。
特急電車「スペーシア」は、日光へ直通するものが非常に少なく、ほとんどは「鬼怒川温泉行き」であり、観光客はこれに乗って、途中の「下今市」で普通列車に乗り換えないと日光に行けません。面倒です。でも、まあ、この特急電車は、「英語 中国語 韓国語」で乗り換えのことを放送するので、この点は親切です。





ところで、日光方面に行く、東武電車は、この「特急」だけではなく、「普通乗車券だけで乗れる」「所要時間も特急とさほど変わらない」「日光まで乗り換え無しでいける」という便利な「快速電車」があります。

これが便利な反面、「ややこしい」という欠陥があります。

というのも、この電車は「6両編成」なのですが、途中の「下今市」まではいっしょですが、そこで分割されて、「前方4両が鬼怒川方面行き電車」「後方2両が日光行き電車」に分かれるのです。ですから、日光に行きたい人が、前方4両に乗車していると、「あれれ? ここは日光じゃないぞ!」ってことになるわけで。

これは、日本人であっても間違えやすいものですから、まして、外国人には理解できない複雑さです。
おまけに、車内放送は日本語だけ。そして、車内には「分割されますよ」という案内表示が日本語のものさえも、一切ありません。

実際に分割する下今市でも、構内アナウンスは日本語だけ。

ただ、下今市の駅で、分割のために数分停車している時に、駅員が車内に入ってきて、外国人と思しき乗客に直接「英語」で、「この車両は日光には行きませんよ。鬼怒川ですよ」と伝えていました。

これはいいことですが、対象が「白人や黒人」で、見た目、日本人と変わらない、「中国人」や「韓国人」には声をかけていませんでした。

なので、鬼怒川温泉に行こうとしていた私の隣に座っていた中国人観光客にも声をかけず。
でも、私は、この中国人が「日光の観光パンフレットを読んでいた」のを見ていたので、中国語で、「この車両は日光には行かないよ」と教えてあげて、彼らはあわてて、日光行きの車両に乗り換えました。

外国人観光客が大勢乗ることがわかっている電車ですから、こういう大事なことは、最低限「英語」でのアナウンスが必要だし、車内掲示も必要です。

それがおもてなしだと思います。

東武さん、早く改善して下さい。



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発表会撮影は雫写真事務所へ

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