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日光東照宮の中に「鳴龍」という有名な観光名所があります。東京や神奈川の人は、小学校の修学旅行や林間学校などで行ったことがあるので、ご存知の人も多いと思います。

この「鳴龍現象」に関しては、このサイトが詳しいので、ちょっとご覧下さい。
http://www.hi-ho.ne.jp/touchme/Ch30/NikkouNakiryuu/NikkouNakiryu.htm


要するに、「フラッタエコー」という現象で、音の残響が鳴り続ける現象のことです。
私の自宅のマンションの玄関ホールも、この減少が起きる構造になっていて、拍手をすると「ビンビンビン・・・・」と響きます。

さて。
実は先日、ある音楽演奏会の写真の撮影に、某ホールへ出かけた時の話です。
会場の一番後方に三脚を置き、カメラをセットしました。そして、何度か試し撮りでシャッターを切ったのですが、この時、私のカメラのシャッター音が、まるで「鳴龍」のように、「カシャ シャシャシャシャ・・・」と響いたのです。

この場所は、真上に、「調整室」があって、この部分だけ、他の客席よりも天井が低くなっていたのですが、どうやら、この天井の高さの具合が、ちょうど、鳴龍を起こすのに適していたようです。

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音 楽演奏会において、カメラのシャッター音というのは邪魔者であり、極力音量を低くしたいものです。そのため、当事務所では、あえてD4などのプロ用機は使 用せず(音が非常に大きいため)、ニコンで一番シャッター音の静かな、D3100という機種を、この仕事のために購入し使用しています。しかし、この D3100の静かなシャッター音であっても、鳴龍現象が起きたら、非常に耳障りになってしまいます。
しかし、「撮影位置はここだけです」と限定されているし・・・・ 動けません。
しょうがないので、いつもはタオルだけなんですが、今回は、着ていたTシャツも脱いで、それを防音材にして、カメラにかぶせて対応しました。

う~ん、このホールを設計した人、カメラの撮影位置まで考えて設計して欲しかったです。