小学校を卒業するまで暮らした町に、
その公園は当時のままの姿でまだ存在していた。
遊具は色を塗り重ねて鮮やかではあるが、
遊具そのものは何一つ変わらない。

共働きの両親の帰りを待ちながら、
暗くなるまで毎日のように、弟とこの公園で遊んだ。

この鉄棒で「さかあがり」が出来るようになった。
このすべり台で、弟がてっぺんから落っこちて骨折した。
この砂場でトンネルを掘って砂まみれになった。
この広場でキャッチボールが出来るようになった。

幼い日の記憶が鮮やかに甘酸っぱく蘇り、
師走の風に目が潤む。

暮らしていた安アパートは今年の夏に取り壊されて跡形も無い。

この公園には、幼い日の記憶の全てが染みこんでいる。




早朝から出かけ、深夜の帰宅。

品の無い過剰な灯りに着飾った街。

厭世観に苛まれて、今夜もハンドルを握る。

おでんを食べようと思ったら、にらまれている気がした。


今日は来年2月の企画のためのミーティング。

主要スタッフが東京、名古屋、大阪から集まる。

ミーティング場所は大阪の某ホール内会議室。

そろそろ向かう準備をしなきゃ。

帰りは今日も深夜だな。


そして明後日は神奈川。

体力無いけど体力勝負だ。
予測はしていたものの、

12月に入り、想像以上のハードスケジュール。

時間と睡魔との闘いの毎日。


いろいろ書きたいことはあるが、

・・・・ダメだ、仕事しなきゃ。