幻冬舎が奇書「日本国紀」で始めた特殊な商法 | 安濃爾鱒のノート

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なんというか、私の「ノート」です。

 「日本通史の決定版」と自称しているが 中身は間違いだらけパクリだらけ という希代の事故本として有名な「日本国紀」 (著者は、百田尚樹氏、ということになっているが、自己矛盾の多さから、複数のゴーストライターの仕事であろうと云われている) の出版元の幻冬舎が、この「日本国紀」の著作権侵害などの問題を指摘した 作家の津原泰水(つはら やすみ)氏に対し、文庫版出版予定だった彼の著書の出版を取りやめるという嫌がらせをしていた事実が発覚し、幻冬舎は、多くの人からの批判を浴びているが、その批判を読んでみて、ちょっと気になったものがあった。

 

 これらの批判の中に、《 幻冬舎は、「日本国紀」で、出版社の矜持を棄てて、儲かる本優先主義になったんだなぁ 》 というものがあるが、ちょっと違うんじゃないかなぁ、と私は思う。

 

 幻冬舎社長の見城徹氏は、前々より「売れるは正義」と明言しており、それは、「日本国紀」で始まったことではない。「日本国紀」で始まったのは、《 "本"の形態をした、愛国パフォーマーグッズを売る 》 という商法。音楽産業の「握手券商法」の"成功" を真似たのかもしれない。

 

「握手券商法」:音楽CDが売れないので、「握手券」(:醜男でも美人・可愛い女の子と握手できる券)に CD を付けて、「握手券付き CD」と称して売る商法

 

 小説家(を詐称する剽窃家?)の百田尚樹氏は、愛国弁士・愛国パフォーマーとしても商売繁盛しており、市井の「愛国者」(自称)の固定支持者を獲得しているので、これを利用して、百田氏の名前を冠した愛国グッズを作って売れば、市井の「愛国者」(自称)達が買うので、確実に儲かる。グッズの表面形態はなんでもいい。で、個人ブログなどで散々使いまわしされている「日本凄い」ネタを拾い集めて、それらの間を Wikipedia などからのコピペで埋めて繋いで「歴史書」のような一冊の本をでっち上げれば、百田ブランドの愛国グッズが一丁上がり、というのが、幻冬舎が今回「日本国紀」で始めた商法。

 

補足

 

朝日新聞社「マッカーサーの涙」からのパクリ:

 

《 百田センセー、散々 朝日新聞社のことを批判してはりますけど、実は、朝日新聞社を完全に信頼してはるんですなぁー!》

 

大阪新聞からのパクリ:

 

「Yahoo! 知恵袋」からのパクリ:

 

「NAVERまとめ」からのパクリ:

 

《 百田尚樹氏・有本香氏・櫻井よしこ氏は、韓国企業による知財権侵害(所謂「パクり」)を非難しているが、百田氏著・有本氏編集・櫻井氏推薦の「日本国紀」には、韓国資本のまとめサイト NAVER から内容をコピペ(所謂「パクり」)をしている部分がある、ということ。》

 

百田氏本人が、パクリを自供:

 

百田氏のパクリの前科:

 

「日本国紀」の大量の間違いを きっちり丁寧に指摘するブログ:

 『日本国紀』読書ノート

 

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おまけ:

百田尚樹:「読者は何を言ってもいい」

 

百田尚樹:「恫喝訴訟けしからん」

 

 

百田尚樹:「ブックオフで売られていたら、物書きの資格なし。作家を辞めてもいい」

ブックオフ秋葉原店

 

ブックオフ横浜ビブレ店

 

その他日本各地の店舗から続々と

 

「私たちは何者なのか」だって!?

あなた方は、コンテンツ泥棒です。

ーーーーー杉浦 憲二 (Sugíura Kenji) ーー sui generis ーーーーー