安倍首相が公約した消費税の増税の起源が迫ってきていて、「消費税の増税を再延期しろ」とか、「いや、寧ろ、消費税の減税を断行せよ」という声をよくきくようになってきた。
彼らの言い分は、消費税が増税になると、消費が減る、消費税が減税になると、消費が増える、というものであるが、本当にそうであろうか?
昔は、皆んな、無理してオーディオセットを揃えて無理して一眼レフカメラを買って無理して車を買って無理して家を買うものだった。今は、皆んな、無理な消費をしなくなった。昔ガンガンものを買う人の代表だった若い人が、今は、数万円のスマホを買ってそれで終わり、だったりする。車やバイクなんか、無理して買わない。そういう、価値観や生き方の変化によって、国内需要が小さくなってしまった。だから、ちょっとやそっとの景気刺激策では、総生産力と総需要のギャップは埋まらないのである。ちょっとくらい減税したって、そもそも欲しいものがないんだから、消費は増えないのである。