遊んでもらえる広告 -Digital Gamification-

ソーシャルメディアに関わっている人が全方位的に興味のあること。


「ソーシャルメディアのROI」


プロモーションのプランナーとして働き始めた約10年前からずっと、

個人的にも、広告の効果検証には強い興味があります。


いかに広告効果をブラックボックスにせず、定量的に導き出せるか。


これが僕の興味対象です。


これを、

かなーーーりシンプルに、

且つ、

かなーーーり分かりやすく

実践しているJamie Turner(ジェイミー・ターナー)さんの記事が話題となっている。



キモを結論から簡単に言ってしまうと、


【顧客生涯価値の額】と、【ソーシャルメディアで生み出された顧客の獲得単価】を比較する。


だけ。これだけなんです。



さらに分かりやすく、例えとして日本円でリアルに計算してみると、、、w。



顧客があなたの企業の商材に生涯を通じて使ってくれるお金を計算する。

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例えば顧客が使ってくれるお金が月500円

年間で6000円

その商材への忠誠期間が3年なら(※1)

顧客生涯価値額は18,000円

多くの企業は新規顧客を獲得するために、顧客生涯価値額の10%を使う。(※2)

新規顧客獲得に1800円使うことが可能。

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次に、


ソーシャルメディアで生み出された顧客の獲得単価を計算する。

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例えば、プロモーションコストが1000万円

新規顧客を1万人獲得。(※3)

獲得コストは1000円。

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1,800円より下回っているので、成功している。


逆に言うと、1,000万円÷1,800円=5,555

損益分岐の顧客獲得人数は5,555人ということになる。


5,555人以上を獲得できれば、成功。



が、考えてみると・・・(※)印を付けた変数の考え方が難しいなぁ。。。と思うわけで。


※1の忠誠期間は、精度の高い数値を出すことはかなりハードル高い。

※2の10%という数値は、プロモーション対象商材のその時々状況に依存する部分が大きい。

※3は、新規顧客をどう定義するか。ほんとに既存でなく新規顧客なのか?、

                       どういうアクションがあれば、顧客になったと定義するか?



このようなポイントがあるので、参照記事の冒頭にもあるように「ドンブリ勘定」なんだろうなぁと思う。



参照記事はこれです。

「顧客生涯価値」という数値を使って、ソーシャルメディアROIを測定する」




でも個人的には、すごくチャレンジングな試みで示唆に富んでいて興味深いと思った。

算出できそうなクライアントさんが居れば、挑戦してみようと思う。



いかに面白い広告を仕掛けても、その効果がなければ意味がない。


プランニングをする際に、

「で、面白いんだっけ?」

に加えて、

「で、効果でるんだっけ?」

「で、その効果どうやって測るんだっけ?」



と自問自答しなきゃイケナイ。と改めて自戒。




渋谷で働くコミュニケーションプランナー

nino_san