2007 東京モーターショーを振り返る Part 3
東京モーターショーからちょっと脱線気味ですが、
前回の「水素をどうするか」の続き。
東京工業大学の研究チームでは、
マグネシウムの利用を提案しています。
簡単に説明すると、
水とマグネシウムを反応させて、
水素と酸化マグネシウムが生成されます。
よって、外部から車に供給するものは、
水素ではなく、より扱いやすいマグネシウムでいいことになります。
問題は生成された酸化マグネシウムで、
これを酸素とマグネシウムに分解するには、
結構なエネルギーを必要とするそうです。
そこで研究チームでは、
まず酸化マグネシウムを回収して、
太陽光励起レーザーなる自然エネルギーを利用したもので分解を行うとしています。
「マグネシウムなんか海水から得ればいいじゃん」
という人もいるでしょう。いくら海水が無尽蔵と言っても、
百年単位の利用を考えたらいずれ破綻します。
しかも酸化マグネシムの処理も困るでしょう。
循環されたエネルギー体系でなければ、
石油消費のやり方とさほど変わらないことになってしまいます。
ただ、太陽だけに頼るのも心配ではありますが、
そのへんは他のエネルギーも併用すればよろしいでしょう。
興味のある方は、
東工大クロニクル-No.402 ←クリック
をご覧ください。
水素ステーションなどのインフラ整備よりかは、
お金がかからないような気がします。
さて、もう一つの未来の車候補、電気自動車ですが、
次回に、つづく。