金銀財宝お宝ざくざく | デジモデ〈Digital Modeling〉

金銀財宝お宝ざくざく

貴金属。

人類ははるか昔からキラキラしたものが大好きらしく、
古代メソポタミアやらエジプト時代あたりから数々の
ジュエリーが作られています。
ちなみにカラスもキラキラが好きらしいです。

それはさておき、この魅惑のキラキラ。
ウチのプリンタを使うとかなり簡単に作れてしまうのです。

キーワードはダイレクトキャスティング

気取らず言うと直接鋳造ってことになりますが、
全部文章で説明するのはちょっと難しいので絵を描きますね。
落描きなのは許して頂けると信じています。

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普通、ロストワックス製法では原型はロウで作ります。
これをゴム型をとって、鋳造したい分だけ複製します。


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この棒、スプルーと言いまして、溶けた金属の通り道になります。

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円錐になってる部分が湯口になります。
鋳造の世界では溶けた金属をなんでか「湯」と言うのです。


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だいたいステンレス製です。鋳造リングとかフラスコとかいいます。

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実際は中の気泡抜いたりいろいろワザを必要とするんです。

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独特なニオイがするんですよ、これが。

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ダイレクトキャスト用の樹脂だと、ここが違うんです。
ロウのように溶けるんじゃなくて、燃えてなくなっちゃうんです。
しかもほとんどススも出しません。


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これも簡単に描いちゃってますが、やり方もワザもたっぷりです。
真空にして希ガスで押し込んだり、ぐるぐる回したりして
型の隅々まで「湯」を行き渡らせる工夫がいろいろです。


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業界用語で言うところの「吹き上がり」です。
この時点ではまだピカピカしてません。
石コウ型は1回こっきり使い捨てです。


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だいたいはバレルという機械を使います。
液体の中に細い針金が沈んでいて、これを磁石で
ぐるぐる回してる中にキャスト品を入れて磨くのです。


エライ長い説明でしたが、大雑把に説明させていただくとこんな感じです。
つまりダイレクトキャストとは、原型をロウなどで複製することなく、
そのまま型の焼成に使う鋳造方法なのです。
複製工程を経ない分、より緻密で寸法精度の良い鋳造が可能になります。

で、

デジモデ〈Digital Modeling〉-鋳造
こんな感じのものができちゃうんです。
画面の中で作った3Dデータが一気に貴金属ですよ、お嬢さん。