揚羽蝶である! | 羊飼いの戯言

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作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 引っ越し先は緑が多い地域ですが、カラタチの木や柑橘類の木を見ていると、不自然に葉がかじられているところがあります。季節柄、揚羽蝶の産卵期なので卵が産みつけられて孵った幼虫が葉を食べているからなのですが、たまたま子供と一緒に見ていたら家主さんが出てきて「持って帰っていい」&「毎日葉をちぎって持って行っていい」という許可を頂けました。

  

 3齢幼虫からは鳥の糞に擬態しているので白黒で目立たないですが、葉をワシワシ食べて脱皮してを繰り返し、2週間ほどで終齢幼虫(いわゆる目玉模様のついた青虫)になりました。

 

 終齢幼虫になると一日に葉を数枚食べるので事前に家主さんの許可を頂けていて本当に良かったです。この食欲を考えると害虫扱いされるのも頷けるものがあります。一週間ほどで倍くらいの体長になり丸々と太った青虫になりました。

 ここまでは排泄物はコロコロした兎糞状の糞なのですが、蛹になる前にべちゃっとした下痢状の排泄物を大量に出しました。というか水分の多い排泄物が出たので蛹になる時期だと気づけました。

  

 そこからは餌は食べなくなり飼育ケースの壁面をよじ登って前蛹と呼ばれる状態で静止し、次の日には脱皮して完全な蛹になりました。

  

 放っておくとうまく羽化できない(羽化した後に羽を伸ばすために数時間静止する足場がない)ので、一旦蛹の固定糸を切って壁面から外し、蛹ポケットと羽化しやすい台を作ってセット。外側は思ったよりも固くなっていました。

  

 そこから10日経過して蛹の状態でも、中の蝶の羽模様が透けて見えるようになりました。

 

 ナミアゲハなので黄色と黒の筋が見えましたが、『黄色と黒は勇気のしるし♪』という歌詞が口をついて出てしまうのは昭和人の性でしょうか。タイミングの悪いことにそこから出勤だったので、これは帰宅まで持たないだろうなと予想はしましたが、数時間後に羽化したようです。

  

 足場に使うかなと思って組んだセットを思惑通りに使ってくれると感動しますね。数時間してすっかり羽も乾いたので無事に放蝶できました。雌なのでまた産卵した幼虫をゲット出来たら育てられるでしょうか。

 

 蝶を育てて羽化させるのは子供の頃にやり残した課題の一つでしたし、特に自然の物に『絶対大丈夫だよ』は「ない」(羽化途中で抜けられなくて死んでいる蝉をよく見かけます)ので、最後までハラハラしましたが無事に旅立ってくれてホッとしました。娘達もそれなりの興味は持って観察・世話はしており、最終的にはいわゆる『自由研究』の一つとして仕上げていましたが、夏休み中の3週間くらいで終えられるので適度な題材ですね。

 

 …最後に、記事タイトルがギンガナムの決め台詞『月光蝶である!』に掛けてあることに気づく人がどれだけいるのでしょうか(笑)。