『Steins; Gate 0』 | 羊飼いの戯言

羊飼いの戯言

作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

テーマ:

 発売初日に買った後、MHXのせいでしばらーく塩漬けになっていた『Steins; Gate 0』をようやくプレイ。始めてしまえばあっという間の一週間でした。
 シュタゲゼロ
 まず無印の『Steins; Gate』で明らかになっていることは以下。

 β世界線で岡部倫太郎は一度は紅莉栖を助けるのにチャレンジするも失敗する。二度目の再チャレンジを諦めた岡部倫太郎はその後2025年まで生き延びて、第三次世界大戦の最中に執念のムービーメールを作ってdメールを飛ばす。それを受け取った2010年の岡部倫太郎は、「彦星様に活を入れる」べくまゆりのビンタもあって、二度目の再チャレンジに踏み切り、結果として狭間の世界線たるシュタインズゲートに到達できる。

 今回の『Steins; Gate 0』では二度目の再チャレンジを諦めた岡部倫太郎が、その後20XX年にdメールを作るに至るまでの過程や様々な世界線での模様を描いた作品。そういう意味では最初と最後が決まっているという制約を受けている中で、どれだけ矛盾をきたさずに中身を膨らますかという難題に応えた力作ではありました。
 しかし正直な所、無印の『Steins; Gate』のトゥルーエンディングへの入り方、すなわち紅莉栖のエンディング(フェイク)の途中で鈴羽から電話がかかってきて、そこから『境界面上のシュタインズゲート』へと突入していくという神展開と比べると、どうしてもインパクトが弱かったのは事実です。特に期待されたトゥルーエンドは後日談的な位置づけでボリューム不足でしたし。逆に言えば、トゥルーエンドのフラグとなっている『明誓のリナシメント』ルートは、最もシュタゲらしさが詰まった分岐でした。まさか2025年に死ぬと思われていた岡部倫太郎の未来がああなっていたとは、と驚かされました。

 全体に、偉大過ぎる無印『Steins; Gate』で描かれなかったところを一生懸命保管した作品ではあったものの、そこまでの神シナリオを作るのは難しかったということですね。
 ちなみに由季と鈴羽のCVを共にが務めていて、この二人の会話(演じ分け)は聞いていて至福でした。本当に良い役をもらえたなぁと改めて思います。

AD

で・じ・くまっちゃさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります