2009年07-09月期アニメ感想その1 | 羊飼いの戯言

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作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 実は視聴本数があまり多くなかった前クール。但し本数を絞った分品質はまぁまぁだったので、どれも及第点程度には楽しめました。


『懺・さよなら絶望先生』★★★☆☆
 3クール目になってもtasteは変わらないのですが、相変わらずやりたい放題というか最早伝統芸能と化しつつある黒板ネタや一瞬の文字ネタで結構ヤバゲなビーンボールを投げているので、一時停止をしてそれを楽しむのが大変でした。


『戦場のヴァルキュリア』★★★☆☆
 2クールと長かった割には結構ドラマ描写が多くて息切れせずに続いた、という印象。ベースとなる三角関係に絡める形で脇役達の成長や織り成す人間模様もそれぞれ見所がありました。原作はPS3でも発売されているゲームらしいのですが、そちらの評判はどうなのでしょう。


『シュガーバニーズ フルール』★★☆☆☆
 毎週10分足らずのアニメですが、を初めとして登場声優陣が相当豪華でした。残念ながら09月いっぱいでアニメが一旦終了してしまいましたが復活を望みたいところです。…といっても内容的には完全にお子様向けなんですがね。


『プリンセスラバー!』★★★☆☆
 多分PCゲーが原作と思われるギャルアニメでしたが、意外と最後まで絵がそこそこ持ち堪えたのと、ストーリーラインに動きが途切れなかったので視聴してしまいました。疲れている時に時間潰し用に視聴する作品としても重宝したかなぁ。


『亡念のザムド』★★★☆☆
 世界観や設定が複雑なので、こちらは気を抜いて視聴したり間を明けてしまうと物語に追いつくのが大変でした。スピーディーでスタイリッシュかつグロテスクなデザインが見る人を選ぶと思いますが、基本的にはボーイ・ミーツ・ガール物語に救世主英雄譚をクロスさせたベーシックな創りなので話の筋自体は追いやすかったですね。


『シャングリ・ラ』★★★☆☆
 こちらも救世主英雄譚ですが、環境問題をベースに二酸化酸素排出量やエネルギー問題を取り込んだ炭素指数という概念を導入し、市場経済のファクターも取り込んだ近未来設定が味付けとして光りました。金田朋子と大塚芳忠の名演技(怪演技?)も○。


『東京マグニチュード8.0』★★★☆☆
 ノイタミナの枠には珍しい恋愛物ではありませんでしたが、東京直下型の巨大地震が起こった後の世の中を描くというパニックアニメで、内容的には結構硬派。取材や考証もしっかりしており教育的な内容であったと思います。


『Phantom ~Requiem for the Phantom~』★★★☆☆

 原作信者の管理人からするとどう作り変えられてしまうのかと心配でしたが、脚本に虚渕玄さんが参加したため忠実な内容でした。アイン役の高垣彩陽さんの演技が意外と中盤からfitしてきたのも好材料で、普段は感情を抑制し激情を抑えながら時に切々と語るという難しい芝居をこなせていて、「上達したなぁ」という印象。キャル役は沢城みゆきさんなのでこれは安心。

 …ええ、最終回の「ぷちゅん」(消炎器付の拳銃発射音)は聞かなかったことにしておりますゆえ。