台風一過 | 羊飼いの戯言

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作品の感想や雑感をつらつらと述べたblog

 管理人は大体毎週一回仕事で新潟に出張るのですが、ご丁寧にも台風18号が直撃しにくる10.07-08が丁度その日程に当たっておりました。10.07の日中の仕事を終えた頃はまだ風雨は強くないものの刻一刻と近づいてくる台風に備えて町全体が対策を立てている最中でした。


 5年ぶりに県内を直撃するコースとあって、地元のニュースも台風一色で、防災無線からも

・10.07夜半から無用な外出は避けるように

・10.08は職場を休みにする、学校を休校にするなどの措置を取る

・交通手段は全て麻痺(県内のJRは始発から全てSTOP

・代替手段は用意しないので各自の負担で勝手にしてくれ

という緊急放送が繰り返し流されておりました。


 外出すると飛んできた物に当たって怪我する可能性がありますから自粛するのは適当ですし、下手に電車を走らせて強風で転覆して怪我人を出しても洒落にならないので、始発から全て交通を止めておき台風の通過後に安全を確認して徐に再開させるという手段は極めて妥当。もっとも管理人にとっては10.08の朝に帰京する足を奪われることが確定してしまいましたが。

 それでも「上越新幹線はなるべく動かします」(上越・東北新幹線のシステムってどれだけ強靭に作っているのか興味は沸きますね。相当雪が降ってもビクともしませんので)との話だったため、仕方なく10.07の夕方のうちに10.08早朝のタクシーを予約して最寄の上越新幹線の駅まで運んでくれるよう頼んでおきました。


 というわけで10.08当日になりましたが、まだ小雨が降る程度の戒厳令下の町をタクシーですっ飛ばすという割と楽しい時間を持ちつつ新幹線の駅に到着。本来予定していた列車には流石に間に合いませんでしたが、それでも一本程度の差で意外と楽勝だな~と思いつつみどりの窓口で指定席の振り替えへ。

 …が、最大の敵はカウンターの中に居ましたよ。


係:これ、(発車)時間が過ぎた切符ですよね。

私:そうですねー。

係:原則として遅れたら変えられないんですよ。

私:あー、そうですかー。

係:(返そうとする)

私:でも今日は「原則」とか言う日ですかね。

係:(手が止まる)

私:大体、在来線止めちゃってますよね。ここまで来るのも大変だったんですよ~。

係:(諦めて端末に向かう)


 指定席が取れなくてもどうせ自由席がガラガラなのは目に見えていましたが、今日という非常事態に当たって原理原則に縛られてしゃちほこばった対応しか出来ない駅員を目の前にして、どのくらい自由裁量で仕事が出来るか、つい小さないたずらを仕掛けてしまいました。その時管理人の胸中を過ぎっていたのは


 「まったく、マニュアルどおりにやってますというのは、アホの言うことだ!」


という名台詞。ホント、『ガンダム』の名台詞はあらゆるシチュエーションをカバーしていますよ。あ、新幹線に乗ってからは東京駅まで来て、丸の内線で割とすんなりと帰宅できました。