俵屋(上野・ホルモン) | 羊飼いの戯言

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 上野のもつ屋といえばガード下にある『大統領』が有名ですが、今日お邪魔したのは湯島側にある『俵屋』という比較的新しめのお店。やはり勤め人が仕事帰りに一杯ひっかけて帰るニーズもあって店の数が多いゾーンです。


 羊飼いの戯言-俵屋


 取り敢えず飲みつつ生キャベツをつまみつつガシガシと注文したのですが、生肉ではレバー・センマイ・ユッケ辺りが基本路線。が推奨しているようにレバー刺にno timeでゴマ油が付いてきたのは評価できますが、今一つこってりとした濃厚さに欠けたのが残念でした。焼き物としてはホルモン・ハーツ・ハラミ・ハチノス・コリコリを頼みましたが、ホルモンは皮がカリカリになり反対側の脂が溶け出すまで炭火でじっくりと炙ったところ、その異なる食感を同時に味わえる絶妙の出来となりました。看板商品だけに結構頑張って仕入れているようでした。

 色々と喋りながらこれだけ多くを注文していると「食事にうるさいお客さんだな」と分かるのでしょう、お勘定の際にマネージャーさんらしき方に「仕入れの参考にしたいので、感想を教えてください」とアンケートを取られる始末。そういう向上心も大事ですねぇ。


 羊飼いの戯言-ホルモン


 なお締めのご飯ものは激辛クッパを頼んだのですが、その前にちょっと珍しい「マルチョウの一本焼」というのを注文。部位的には小腸の一部に当たるようですが、腸詰のように長めの小腸の中に大蒜を詰め込んだ一品。


 羊飼いの戯言-蒸し焼き  羊飼いの戯言-一本焼
 羊飼いの戯言-大蒜

 網の上に氷を並べ半ば蒸し焼きのようにしつつ10分ほどかけてじっくりと低温で焼いて行くのですが、焼き上がったところでハサミで切り分けていただきました。中に大蒜がたっぷり詰まっていてふかふかとした腸壁とのコントラストが面白い一品でした。しかし、明日の朝からお客さんと話さなければならない立場の人間とは思えない食事内容だな…。


 先週の風邪からようやく回復してきたのですが、体調が悪かった頃は食欲も湧かないし食べても味が分からなかったものの、ようやく調子が戻ってきつつあります。俗に「きちんと寝て、きちんと食事が出来ていれば心配ない」と言いますが、改めてその有難みを実感する日々。