5/4-5東京公演に引き続き、今週は大阪公演。土曜の仕事を半ドン(死語)で切り上げて新幹線で一路大阪入り。
大阪での姫のイベントは、
2004さまーらいぶ@Zepp Osaka
2005 Spring fever Live@NHK大阪ホール
に続いて3度目。以前と比べ今回の大阪厚生年金会館は新大阪駅から御堂筋線一本でアクセス出来、結構立地条件の良いところ。
大ホールは客席数2400の大きな箱。私の席は1F後方やや左翼でしたが、眺望良好。
開場は17:30。有志が両面刷りのコール本を配布。収録曲は『Picnic』『惑星のランデブー』『fancy baby doll』ですが、『Cutie Cutie』『エアシューター』のコールについての一口メモもあり、細かい点への注意もばっちり。いつもながら熱心なお仕事ぶり。
場内アナウンスで注意事項が流れましたが、「跳び上がったり、サイリウムを振り上げるなどの行為は大変危険です」って(ぉ。
開演は18:10。
第一ブロック
01. Little Wish ~first step~
02. Cutie Cutie
03. Fortune of Love
流石に3回目ともなると『メカリル』でのOPにも慣れが(贅沢)。3曲目は『Honey Moon』、『Fortune of Love』が交互起用か、と思ってましたが…。
MC1
「やって参りました、大阪~」と挨拶もそこそこに取れてしまった髪飾りを付け直す姫。そして早速質問。
「大阪の人いる?」(ざっと40-50%) 「あれ、何でだろう? あんま多くない。近所の人もいるよね? 兵庫って大阪府? 兵庫県? 頭が悪すぎる…。兵庫の県庁所在地はあまがさ(自信たっぷりに)…、あれ?尼崎はただの町?」
のっけから砕けたトークが全開。
「今日雨降ったね!」「そうですね~」「バラバラだな。もっとうきうきウォッチング(笑って○いとも)位になろうよ」と言ってリトライと見せかけますが…。
「今日、雨が降りましたか?」「そうですね~」「(質問してるのに)『そうですね』はおかしいでしょ!」
自分から振っておいてグダグダにw。おかげで今一つ揃わず微妙に不満げでしたが、「じゃあ、いいや」と切り上げ。
続いては来るだろうと予想されたこの話題。
「明日は何の日でしょう? そう、母の日。お母さんに何か良いことする予定の人? 意外に多いね。ゆかりは…、お母さんは誕生日が母の日と近いの。で、電話したよ! …でも電話しただけ。」とお得意の家族ネタ。
「バレンタインの時も、送らないとお父さんが『今年はゆかりからチョコレート来なかったね…』ってしみじみ言うんだって。だから送った。弟の所にも買ったの。でも、弟と弟の彼女の分は除けておいたら、すっかり忘れていて、昨日(05/12)ダンボールから出てきたの! …1個は賞味期限切れ。でも4/30だったから大丈夫だよね? 食べるよね? もう1個は5/31だったから、『ああ、良かった』と思って食べちゃった! 美味しかったよ!」とご満悦。
「ゆかりはお酒が飲めないから、ウイスキーボンボンとかお酒が入ってる奴だと背伸びをした気分になれるでしょ。帰ったらまた食べようと思います。」
さすがに客席から「弟にはあげないの?」のツッコミが入りますが、「弟は可愛い彼女がいるからいいの。『あ、お姉ちゃんからだ』で終わっちゃうからいいの。」と拗ねてみせて歌へ。
第二ブロック
04. Spiritual Garden
05. デイジー・ブルー(水色のワンピースへ早着替え)
06. エアシューター
「デイジー・ブルー」では青いサイリウムを振る人がパラパラと。退場してダンサー紹介(寸劇あり)。
第三ブロック(花を多数あしらったワンピース)
07. 宵待ちの花
08. 月のメロディー
月のメロディーではクラップが発生。
MC2
東京2日目と同様ココで「めろーん」投入。
「おもちゃ屋さんで買ってきた何の変哲もないステッキがあります」と取り出しますが、客席からは「電池入ってるよ~」と合いの手が。皆さんよく予習してます(参照:Spring fever Disc)。
使い方説明の犠牲者は、会場運営のイベンター。
袖に向かって「業務連絡でーす。東京のイベンターさんはやってくれましたけど、大阪のイベンターさんはやってくれるかなー?」と確認。「イベンター」が誤解を招くと思ったか、「イベンターって皆(客席)のことじゃなくて、仕切っている会社の人ね。」ときちんと説明。
そして舞台右翼の警備員に近づいて「アーツビジョンの田村ゆかりと申します。本当はやりたくないんですけど、何かルールで、『えいっ』ってやったら『ウワーッ』とやんなきゃいけないルールが出来ちゃって」と断って「めろめろ」に。お仕事中なのにノリの良い方です。「本当に有難うございます。彼にもっと拍手を!」
続いて左翼の警備員にも「やりたくないですよね?」と言いつつ近づきますが、逃げる逃げる(笑)。「何で、逃げるんですか! すいません、業務連絡です。やってくれません。大阪のイベンターさんってどこ(の会社)でしたっけ? …ウソだよ~」 客席だけでなくスタッフいじりも定番化。
そしていよいよ客席に発動。まずは1F左~中央~左。続いて2Fですが、イマイチ反応が薄く「ちょっと2F! やる気あんの!?」とやさぐれる姫。汚名返上と、2Fから「もう一回!」コールが発生しますが、「じゃあ、…3F! 落ちないでね!」と肩透かし。この辺の呼吸は本当に上手。
3F→2F→1F左~中央と戻ってきますが、一向に1F右翼をいじろうとしません。たまりかねて「ゆかりん!」コール大発生。仕方なくやる気無さげに「めろ~~ん」一回で終わらせようとしますが、満足せず(笑)。
「全体にだよ!」と言いつつ、東京で開発した「足止めめろーん」を右→左の順に連発。堪能した客席を見て満足げに「めろんめろん、はいはいっと。今日もたくさんの人をめろめろにしましたね。以上、ゆかりにめろめろめろーんのコーナーでした。」
一息入れたところで「まだまだコンサートは続きますが、楽しんでいってください」と中締め。パラソルを持って再び歌へ戻ります。
09. 夢見月のアリス
一旦退場。黒いドレスで再登場。
第四ブロック
10. Amazing Kiss
11. Cursed Lily
12. Black cherry
『Black cherry』のサビでは振りコピとクラップが目立ちました。一旦退場して赤いドレスで登場。この辺りの流れは共通。
第五ブロック(赤い中国甲冑風ドレス)
13. 童話迷宮
コールの声援が大きすぎて何度も袖に音量上げのサインを送る姫。
コール自体はAメロ→(警報)→Bメロ:名前被せPPPH→サビ:振りコピ(裏1)が定着した上、復唱もばっちり。UOの発動率も高い。大阪では初めて聞く方も多いはずですが(笑)。
MC3
浸透率の高さに「皆、もうネットで見て知ってるでしょ」と苦笑しつつ、「夏から放送予定の『おとぎ銃士 赤ずきん』のオープニングになる歌でした。何だっけ、『童話迷宮』」。比較的あっさり目の告知。
そして公募の衣装の話へ。「衣装を考えてきてくれた子が、この会場に来ています、多分。個人情報保護~とかでなければ手上げてくれると~。」
おずおずと、1F左翼前部に該当者が。舞台に近かったので袖まで出てご褒美&お礼を兼ねて握手・頭ナデナデ・ハグです。絵心・デザイン力がある人は羨ましいですね。
その後は「さっきからあわあわしているだけで進まないよ」と言いつつトーク。
「今日早起きで新幹線で来たの。でも待ち合わせで20分遅れで、慌てて走って新幹線に乗ったんだけど、他のスタッフさんは改札で待ってくれててギリギリ。斉藤Dとか『(走らされたせいで)あっつい! あっつい!』と軽く怒っていた。」
ちなみに遅れかけた原因は「家を出る前に大変なこと(つるっと滑るポーズ)が起こってね」、と。
「フローリングの上では分厚い靴下は履かない方がいいよ」と呼びかけますが、客席からの「はぁーい」には「にっぶい返事だねぇ」と苦笑い。まあ、客席は男性多いですから。
そして大阪公演へ向けて予習してきたネタを投入。
「覚え立ての言葉があるんだった。えっと『いちびる』? 『いちびる』は『張り切っている』とか『調子に乗っている』という意味? 悪い意味? 今日、みんな、いちびってるー?」
「ゆかりはパソコンの単位かと思っていた。もちろん『イチビル』の『ビル』は『ビル・ゲイツ』なんだけどね」には客席爆笑。
「あと、いわすって痛めるっていう意味? 『おい、お前のこと、いわす』(ドスの利いた声色で)で合ってる?」
しかし、中にはガセネタも混じっていたようで、「大阪では馬刺しが流行っているって」「えー」「違うじゃん、誤報じゃん!」
そして大阪ネタがもう少し続きます。
「大阪の人、コワイから本気で怒ったりしないでくださいね。」
「阪神タイガースのファンじゃない人?」(結構多い)
「じゃあ、そもそも野球に興味が無い人?」(割と多い)「じゃあ、いいや」
「阪神が好きな人いる? (優勝したとき)道頓堀にダイブした?」
ここから大阪限定Tシャツの話へ。背面にゆかり画伯の絵が各公演毎に描いてあるのですが、「大阪のは、くいだおれ(人形)みたいな人形。ゆかり的には最初に描いた『道頓堀に飛び込む人の絵』の方が上手だったんだけど、『そういうのはちょっと…』って言われて、『人の良いおっさん』みたいなのを描いた。」
「見たいー」の声には「最初の絵は多分シュレッダー。同じ絵は描けないよ~。あるいは同じ絵しか描けない?」と苦笑い。確かにどんなイラストも同じタッチの絵が多いですね。
この辺りで本筋に戻り、「長きにわたって『おとぎ銃士 赤ずきん』の話をする予定が、流されてしまいました。場の空気って難しいね。大阪では『赤ずきん』観られるのかな? 微妙? 心の目で、『俺の赤ずきんはこう!』みたいに楽しんでいただけたら嬉しいです。」
そして「赤ずきん」つながりということで次の曲へ。
14. Ever-Never-Land
以後はすっかりお馴染みのラッシュ。神曲を皮切りにUO発動が目立ちました。入手困難な品なのに、皆よく用意してきますねぇ。
15. Baby's Breath(早着替えして白いワンピース)
16. 恋せよ女の子
17. candy smile
18. 惑星のランデブー
19. fancy baby doll
全公演同じ流れでしょう。一旦幕。
アンコール
まずはネコとダンサーさんが出て、その後「ゆかりん!」コールに乗って、ピンクのライブTシャツにお団子ヘアー・フリルスカート・縞ニーソという格好で姫登場。本日もすぐに曲へ。
20. Picnic
MC4
ダンサーさんは退場し、ネコ2匹と小芝居。片方のネコばかりかまうのでもう一匹(灰色)は退場しようとしますが、「いっつも意地悪されるからだよ~。イタイ!イタイ!」と「灰色」につねられる振りをする姫。
皆で床に座り込んでいじける振りをしますが、「着ぐるみだからパンツ見えないと思ってそんな(大胆な)格好してるな~」。それに反応したようにスカートめくりをしようとするネコ。
グダグダになり「すっかり収拾がつきませんが、可愛いネコちゃんたちでした」と退場。
もっとも「毎回、何の打ち合わせもしていないので、アドリブで(合わせてくれるの)大変だろうな」としっかり労ってはおりました。
もう少しトークが続きます。
「往きの新幹線の中でテンション上げようと思って…UNOテトリスで遊んでたの。対戦で最初は圧勝だったんだけどルールを教えた途端負けだして、テンション下がりまくり。大阪着いたら雨降ってるし。でも皆が楽しかったら良かったです。」
「『行くぜ!年金!』って言いたかったのですが、どうも恥ずかしくて言えない。でも来週も年金(愛知厚生年金会館)が残っているので言えるように祈っていて下さい。『年金で合ってるのか』悩まないといけないし…。今日は言えない。だって今日の黒うさぎで言えなかったことになってるもん。まだ、大阪終わってないのに『大阪来てくれてありがとう! 楽しかったね!』って不思議なテンション」で録った、と。
「『ゆかりん、言えなかったんだな』ってニヤニヤしながら聞いてください。」確かに05.13の黒うさぎでそんなネタ喋ってました。しかしラジオとステージと現在進行形で絡めるのも上手です。
冗談めかした客席いじりも最後まで続き、声援に対して「そうやって言ってるけど、信用しないんだ、ゆかり。『今日、ゆかりイベだけど○○入っちゃったなー。でも、この時間なら回せるんじゃね?』とか言ってるでしょ」
「えー」
「えーとか言う人は信じられない。こういうこと言うのアレだけど、ゆかり一筋の人は奥床しく見てると思うんだ」よく、顧客層の特徴をつかんでますね、ホント。
そして、そろそろ締めに。
「イマイチ、皆のことが信用できなかった(笑)大阪ですが、次はもう少しゆかりのことを好きになっていてね。今日は本当にありがとうございました。また大阪に戻って来られるよう応援してください。今日は本当に楽しかったです。ありがとうございました。」
恐々ながらも大阪を好きになろうという健気な姫の姿がよく現れた心のこもった言葉でした。
「それではお別れの歌です。」
21. 優しい夜に
本当に客席・ステージが暖かい空気に包まれる名曲。これで締めるセットにしたのは大成功ですね。
最後はステージの上から、1-3Fまで隅々に笑顔とサヨナラのバイバイ。
会場が広いせいもありますが、このお別れにかなりの時間(体感的には東京の倍以上)をかけていました。バイバイが済んだゾーンからは暖かい拍手も沸き起こり、非常に心温まる穏やかな空間。そしてその中心にいる姫。最後は恒例の投げキッスで退場。終演は20:45。
かつての「この私が大阪に来たの。大阪、鬼門ですよ」発言や、日記の「いじわるしちゃいやよ」に見受けられるように、姫の大阪へのトラウマは相当なものがあると思われます。実際ステージ上でのMCでも発言の端々に「過剰な怯え」(苦笑)のようなものは見て取れましたし。
しかし一方で、昔の事件を知らない新しい若いファン層が増えているのも確かで、そういった皆の期待に応えようという姫の気持ち、用心しつつもファンさんが楽しい時間を過ごせるようサービスしようという気持ちがよく感じ取れた公演でした。
というわけで来週は愛知公演です。 「行くぜ!年金!」…聞けるかなぁ。