1984年のアメリカ映画『ベストキッド』。
当時小学生だった私が、初めて大人不在の友達だけで観に行った思い出の映画。
確か国によって映画のタイトルが違っていた記憶がありますが、アメリカの原題は“カラテキッド”。
日本人的にはダサいタイトルですが、アメリカではこの映画を含めて一大『カラテ』ブームが巻き起こったと記憶しています。
続編も作られ、2010年にはジャッキーチェン主演でリメイクも作られた、いかにもアメリカ的ないい意味で内容薄めの青春映画の名作です。
(ただし続編のクオリティは激ヒドで、酒のつまみになるレベル。)
そのサントラですが、おそらく監督のジョン・G・アビルドセンと『ロッキー』でタッグを組んだ音楽担当ビル・コンティが“Eye Of The Tiger”の成功方程式的にサバイバーに歌わせた“The Moment Of Truth”が主題歌。
※勝手な想像ですが、おそらく間違いないでしょう。
中学一年になり、ようやく保護者の書類不要でレコードレンタル会員になれた私が、初めてレンタルしたレコードがこの“The Moment Of Truth”の7インチ、いわゆるドーナツ版でした。
それを片面5分のカセットテープにダビングして、気が遠くなるくらい聴いていました。
B面のカップリング“High On You”も意外に良く、今はほぼ聴かなくなってしまったサバイバーですが、“High On You”だけはたまに欲してしまうことがあります。
その後、サントラLPも無事にレンタル&ダビングし中学時代のヘビロテアルバムとなりました。
それから30年ほど経った2015年に100円で売られていたLPをゲット。
「パットモリタ・・・」
と心の中でつぶやいたかどうかは忘れましたが、自分の人生の中で特別な映画で、特別なレコードという認識は変わっていませんでした。
改めて聴いてみると他のサントラと比較しても、商業ロック感の強い印象が強く、深入りしづらいところがあります。
ただしB面ラストに激アツ商業ロックナンバーが入っています。
ジョーエスポジトの“You're The Best Around”。
主人公のダニエルが挑んだ空手大会で、強豪たちが勝ち進むダイジェストシーンで流れるナンバー。
まるでPVのようなこのシーンは、当時格闘技を始めたばかりの15歳の私にはあまりにカッコよく、映画のこの部分のみダビングして繰り返し観ていました。
今観てしまうと…
一部の人を除いて空手がヘタすぎる…
だけどキャプテン翼がそうであったように
この映画を、このシーンを見たことにより
多くの子供たちが空手を始め、後に世界で活躍する優秀な格闘家たちが誕生したことと思います。
きっと。たぶん。。。