#食で健康に じつは、「がん予防を、邪魔しない嗜好品」がある コーヒーと緑茶の「がんリスク低下への寄与」。驚きの結果をもたらした、大規模調査/現代
●コーヒーは肝臓がんや子宮体がんでリスク低下報告、緑茶は全死亡や心血管疾患による死亡率の低下報告
●コーヒーで膵がんが増えるという疑いは現在は支持されない
●予防の参考にはなるも治療の代わりにはなる話ではない
●熱すぎない温度で、無理なく続けられるように
https://gendai.media/articles/-/164998?imp=0
【記事の概要(所要1分)】
コーヒーや緑茶を好きな人にとっては、全部やめるしかないという話ではなく、飲み方を整えながら付き合える余地がある点が大きい。がん予防のための生活習慣を考えるうえで、嗜好品を一律に悪者にしなくてよい可能性が見えてくる内容になっている。
記事ではまずコーヒーについて、米国約40万人の前向き研究や、欧州10カ国で50万人超を追跡した研究をもとに、よく飲む人ほど死亡リスクが低い傾向が報告されていると紹介している。かつて言われた膵がんリスク上昇も、喫煙などの影響が混ざった可能性が高く、現在の精密な解析では支持されていないとしている。一方で、肝臓がんや子宮体がんではリスク低下が繰り返し報告され、IARCも2016年に、コーヒー自体の発がん性を裏づける証拠は不十分、肝臓と子宮体ではむしろリスク低下の証拠があると整理している。
緑茶については、日本人約4万人を平均11年間追跡した研究が紹介され、1日5杯以上飲む群では全死亡リスクが男性で約12%、女性で約23%低下していた。心血管疾患では低下傾向がはっきりしていた一方、がんについては明確な関連は示されていない。ただ、緑茶に含まれるEGCGには抗酸化作用や炎症を抑える働きが期待され、腸内環境や免疫バランスへの関与も考えられている。結局のところ、コーヒーも緑茶も治療そのものではないが、熱すぎる飲み方を避け、節度を守って取り入れるなら、日々の習慣としてプラスに働く可能性があるという流れになっている。
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こういう記事のよいところは、がん予防を考えるときに、コーヒーや緑茶まで一律に悪者にしなくてよいかもしれないと示してくれる点です。
がんを気にし始めると、患者さんは食べ物も飲み物も厳しく縛りがちですが、その積み重ねで生活が苦しくなることがあります。
そういう意味で、節度を守れば楽しみをある程度残せるという話は、気持ちの面でも助けになりやすいと感じます。
記事でも、コーヒーは一部のがんでリスク低下が繰り返し報告され、緑茶は全死亡や心血管疾患でよい傾向が紹介されていました。
一方で、ここをそのまま、コーヒーや緑茶ががんを防いでくれると受け取るのは少し早いとも思います。
紹介されている中心は観察研究で、緑茶についてはがんとの明確な関連は出ておらず、コーヒーも喫煙などの影響をどこまで除けているかを丁寧に見ないといけません。
さらに、熱すぎる飲み物は別の問題になりうる点も記事で触れられています。
現実的には、無理にやめるか続けるかの二択ではなく、自分の体調に合わせて整える発想が大事だと思います。
胃の不快感、胸やけ、動悸、不眠が出る人は量や時間帯を見直す。
砂糖やクリームを多く足している人はそこを整える。
熱すぎる一杯は避ける。
そのうえで、ほっとできる習慣として続けられるなら、それは十分に意味があるはずです。
治療の代わりではないけれど、毎日を少し楽にして、続けやすい予防習慣の土台にはなりうる。私はそう読みました。