#適度な運動
95歳まで歩くために鍛えるべき「知られざる筋肉」があった 医師が教える「トレーニング法」/現代
・国がん名誉総長垣添忠生氏、大腸がん、腎臓がんサバイバー、82歳で1025km踏破
・前脛骨筋を鍛えること→毎日つま先立ちとかかと立ちを100回※10回ずつから始める
https://gendai.media/articles/-/156209
【記事の概要(所要1分)】
国立がん研究センター名誉総長の垣添忠生さんは、自ら大腸がんや腎臓がんを経験しながらも、82歳で「みちのく潮風トレイル」1025kmを踏破しました。
その背景には、がんにかかってもここまで元気になれるという姿を示し、多くのサバイバーに希望を届けたいという思いがありました。
歩く力を保つために大切なのは下半身の筋力であり、特に転倒予防に重要なのが「前脛骨筋」と呼ばれるすねの筋肉です。
太ももの筋肉を鍛える人は多いものの、この筋肉を意識する人は少なく、垣添さんは毎日つま先立ちとかかと立ちを100回続けることで前脛骨筋を鍛えています。
無理のない範囲で10回から始めれば誰でも取り入れることができ、継続することで歩行の安定につながります。
歩くことは単なる運動にとどまらず、脳を活性化させ、人生を振り返ったり未来を考える時間を与えてくれるものです。
カントやシュレディンガーのような偉人も歩きながら思索を深めたとされ、歩行は心の豊かさをも育みます。
がんを経験しても、また高齢になっても、一歩を踏み出すことから新しい可能性が広がるという事実は、多くの患者に生きる力を与えてくれるでしょう。
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垣添先生は、知り合いというわけではありませんが、カンファレンスなどでよくお見かけしてあいさつ程度させていただく機会がこれまで何度もありました。
垣添氏のお話では、ご自身のがん治療の体験よりも、むしろ奥様の事が語られることが多いように思います。
その体験を通して、より心情的思い入れ強くサバイバー支援にあたられて来られたのではと感じるのです。
さておき、がん治療をされてから既に20年が経過しているのですが、そのご本人がおすすめされる「トレーニング」ですから、お医者様としてはもちろんですが、20年というエビデンスをお持ちがゆえに、説得力もまた感じます。
歩く、ということがもたらすメリットは、思いのほか大きいものであることが、最近の研究でわかってきています。
歩くことを続けるためには、やはり歩かなくてはいけないのですが、それにあたって特に気をつけて鍛えた方が良い筋肉が「前脛骨筋」なのだと。
わずかなトレーニングで鍛えることが可能なようですから、実践されてはどうかと思います。