#食で健康に
芽まで食べると「がん予防成分」がたっぷり摂れる 冷凍コーナーでも買える「長生きする最強野菜」の名前/プレジデント
・日本人9万人追跡でアブラナ科摂取多い男性がん死亡16%低下
・玉ねぎ(ケルセチン)・にんにくは抗腫瘍・抗炎症作用、胃がん死亡34%低下
https://president.jp/articles/-/86061
【記事の概要(所要1分)】
がん予防に関わる食事研究の知見を整理し、「毎日の献立に取り入れると総合的にリスク低下が期待できる食材」を紹介した記事。
核となるのはアブラナ科野菜(キャベツ、ブロッコリーなど)で、抗酸化成分スルフォラファンが豊富。
特にブロッコリースプラウト(芽)は含有量が突出し、「冷凍ブロッコリー常備」も推奨される。
日本人約9万人の追跡では、アブラナ科の摂取が多い男性でがん死亡が16%低下、全死因死亡も男女で低下が報告された。
アリウム属の玉ねぎ(ケルセチン)やにんにくは抗腫瘍・抗炎症作用が示され、中国の比較試験やメタ解析で胃がん死亡34%低下、大腸がんリスク25%低下といった関連が紹介される。
大豆のイソフラボン(ゲニステイン)は血管新生を抑え、複数研究の解析で胃・大腸・卵巣がんの死亡リスクが約50%低下と記載。
きのこのβグルカンは免疫を高め、摂取量が多い群でがん発症34%低下、海藻のフコイダンは抗腫瘍・免疫賦活に加え化学療法の補助効果が示唆される。
脂ののった青魚のオメガ3は抗炎症で、摂取が多い人は乳がん14%、肺がん21%、膵がん30%のリスク低下とされる。
トマトのリコピンは抗酸化・血管新生抑制に働き、中国の研究で肝がんリスク37%低下、にんじん(βカロテン)は解析で肺がんリスク42%低下の関連が示される。
サプリ単独の有効性は限定的とし、食品そのものを“バランスよく”継続して食べることを勧める—という内容。
なお、いずれも主に観察研究の相関であり「がんを消す食品」ではないが、野菜・豆・海藻・魚を軸に、加工肉や砂糖の多い食品を控える食習慣が現実的な予防策になる、とまとめている。
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食べるものには、抗がん剤のような、がん細胞を殺傷してしまうような効果は期待出来ませんが、がん治療の助けとなるような食材は存在していると、私は捉えています。
この記事に掲載されるのは、どのような仕組みでがん治療の助けになっているかまでは明確ではないけれども、統計的には食べている人の方がリスク低下の結果が見られているというものです。
食事とがんは関係ない。何でも好きなものを食べるべき、というのは、私は基本的に賛成しています。
それは、がんもがん治療も、体を衰弱させてしまう恐れがいつもあるため、身体の栄養状態を良好に保つことは、サバイバルにおいて必須だからです。
ですから、食べれる時に食べておく、ために、好きなものを気にせず食べるのは合理的です。
ただ、好きなものを食べてればよい、と言っても、カップ焼きそばが好きだからと言ってそればかり食べていれば、がんとは関係なく体がおかしなことになります。
この記事で紹介される内容というのは、栄養バランスの観点からも、がん治療の観点からも、取り入れていけば良い「可能性がある」食材であると私は思います。
どうせなら、こういうものを食べてはどうですか、という。
食べるものとがん治療は無関係だということは、そろそろ言えない時代になってきているのでは、と。
それでもむきになって、関係ない、好きにすればよい、というのは、ちょっと無理があるようにも思えますね。