#がん治療研究
腹膜転移型胃がんに有効なmRNAワクチンを開発、転移予防と治療で有効性を確認/MONOist
・免疫CP阻害薬との併用で効果
・長期的免疫記憶を司るTexprog細胞とがんを攻撃するTexint細胞療法を強化→腫瘍完全排除、再発防止実現に光
・他のがん種への適用にも可能性
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2508/28/news009.html
【記事の概要(所要1分)】
“転移型胃がん”に挑む革新のmRNAワクチン、腫瘍を消失させ再発も防ぐ近畿大学の新戦略
近畿大学と東京大学などの研究チームは、治療が難しい「腹膜転移型胃がん」に対して、腫瘍の消失と転移予防の両方に成功したmRNAワクチンを開発しました。これは、患者ごとのがん特有のネオアンチゲンを標的にした個別化ワクチンで、脂質ナノ粒子(LNP)に包んでマウスに投与。免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)との併用により、がんを攻撃するT細胞が活性化され、がん細胞を破壊する効果が見られました。
さらに、長期的な免疫記憶を司る「Texprog細胞」と、がんを直接攻撃する「Texint細胞」の両方が強化されることで、腫瘍の完全排除と再発防止が実現。これは、従来治療が効きにくかった胃がんへの新たな希望となる成果であり、今後、他のがん種への応用も視野に入れた個別化免疫療法の扉を開く可能性を示しています。