#食で健康に
黒砂糖、がん発症を抑制か~J-MICC研究/CareNet
・奄美住民5004人対象、13.4年(中央値)追跡
・男女の全がん・胃がん、女性乳がん発症率で黒砂糖中・高摂取群の方が低摂取群より低リスク※交絡因子調整後
・全死亡、がん死亡、心血管疾患死亡では認められず
鹿児島大学を中心とする研究チームが、奄美群島の住民を対象に行ったJ-MICCコホート研究により、「黒砂糖の摂取ががん発症リスクを抑える可能性がある」ことが示されました。5,004人を13.4年追跡した結果、黒砂糖を週1回以上摂取していた人では、がん全体・胃がん・女性の乳がんの発症率が有意に低下していました。特にがん全体では摂取頻度が上がるほどリスクが下がる傾向が明確に見られ、非喫煙者では肺がんにも抑制効果が示唆されました。
黒砂糖にはミネラル・ポリフェノール・ポリコサノールといった機能性成分が含まれていますが、疫学的にその健康効果が示されたのは本研究が初。死亡率や心血管疾患との関係は明確ではなかったものの、今後のがん予防食材として注目される可能性があります。
PubMedリンク: https://pmc.carenet.com/?pmid=38135478