#がん治療研究
乳がんの抗がん剤治療に朗報
副作用が少なくしっかり吐き気を抑えてくれる第4の制吐剤少量投与の有効性と安全性に関する研究報告/順天堂大
・オランザピン5mgを既存3剤制吐治療に追加→吐き気発生を約6割の患者で抑制、ふらつきや眠気など大幅減
・安全性良好
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000771.000021495.html
乳がんの抗がん剤治療で、多くの患者が悩まされる「吐き気と嘔吐」。この苦しみを和らげる新たな希望として、順天堂大学など国内15施設の共同研究が注目されています。この研究では、これまでより少ないオランザピン5mgを、既存の3剤制吐治療に加えることで、吐き気の発生を約6割の患者で有意に抑えられたことが示されました。特に注目すべきは、ふらつきや眠気などの副作用が大幅に軽減された点で、通院治療でも安全性が高いことが確認されています。
「もう何をしても辛い」という声に応えるかのように、今回の結果は、従来よりも身体にやさしく、費用面でも負担が少ないサポート治療の道を開きました。副作用で日常生活が難しかった患者さんにとっても、「これなら安心して治療を続けられるかもしれない」という新たな選択肢となる可能性があります。今後は、国際的な治療ガイドラインにも影響を与えると期待され、抗がん剤治療に苦しむ乳がん患者さんにとって、前向きに治療に向き合うきっかけとなることが望まれます。