#肺がん
肺がん細胞の“助け合い”が治療効果を減弱させる新メカニズム/熊本大学
・この”助け合い”を阻害することでがん細胞の増殖を大きく抑制→マウス試験
・薬剤が効きにくい肺がんに対して新しい治療法を生み出すヒントに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000276.000124365.html
熊本大学などの研究チームは、肺がん細胞同士が“助け合って”治療に強くなる仕組みを初めて明らかにしました。がん細胞の中には、特別な酵素「GCH1」を使って抗酸化物質BH4を作り、それを周りのがん細胞にも分け与えて、鉄によって死ぬ「フェロトーシス」という仕組みから集団で身を守っていることがわかりました。
しかし、この防御の仕組みを逆手にとって、「GCH1を邪魔する薬」と「フェロトーシスを起こす薬」を一緒に使うことで、マウスの実験でがん細胞の増殖を大きく抑えることができました。
この発見は、これまで治療が効きにくかった肺がんに対して、新しい治療法を生み出す大きなヒントになります。がん患者さんにとっても、希望の持てる新たな可能性が見えてきました。