#がん治療研究
【大腸がん】悪性化のブレーキを解明“がん幹細胞性を誘発する転写メカニズムのブレーキ”/福井大学
●マウス実験→腸で働く「CDX1」「CDX2」たんぱく質が、「親玉」細胞、がん幹細胞の増殖を抑制確認
●英ジャーナル「Cell Death & Disease」掲載

https://www.u-fukui.ac.jp/result/106878/

大腸がんの進行を抑える「ブレーキ役」になるたんぱく質を見つけた、というもの。

腸にある、「CDX1」と「CDX2」というたんぱく質があって、これらは元々、腸の健康を守る働きをしているのですが、今回の研究では、

・がんの親玉である「がん幹細胞」の働きを抑止する
・大腸がんが悪化するのを防ぐ

という新しい役割がわかってきたのだと。

多くの大腸がんは「βカテニン」というたんぱく質が増えることで進行するが、「CDX1/2」はその流れをストップさせてくれる、まるでブレーキだと言うわけです。

マウス試験レベルですが、がん幹細胞を抑えるということは、根治を想像させるものです。

既に、大腸がんは早期発見で治る確率が高いことがわかってきているものですから、治るがんへの更なる一歩になるのではと期待しています。

 

尚、 「Cell Death & Disease」 に論文が掲載されたと言うのもインパクトはあると思います。大学や研究者さんらには大きな実績になるはずです。