#がん治療
ビフィズス菌を使ってがんに攻撃…神戸大が経口ワクチンを開発/読売新聞
●「標準治療が効かない」尿路上皮がん患者12人治験、6人でがん増殖を遅らせた
→治験終了後7人に既存の免疫治療薬投与、3人でがん縮小、1人は寛解
●悪性胸膜中皮種での治験を予定
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20250530-OYO1T50039/
以下、こちらのワクチンについて調べてみました。
神戸大学発の創薬ベンチャー「イムノロック」社が開発したワクチンで、名称は「B440」と言います。
WT1という抗原を標的としたものです。
免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)との併用での治療効果が期待されていたところですが、小規模治験での結果が記事の通りです。
ヒト臨床試験前の動物試験では、B440と免疫チェックポイント阻害薬の併用で、全マウスの腫瘍が根治してしまうという効果が見られています。
ヒトへの使い方について、今後突き詰められて、更なる良い結果が出てくる可能性もありますね。
重要なポイントがいくつかあると思うのですが、まず、標準治療が効かない進行尿路上皮がんの患者さんに一定の効果が確認されているところです。希望が出て来た、と言えるのではないでしょうか。
免疫チェックポイント阻害薬の使い方が一つ開発されることになりそうです。
また、経口薬=飲み薬であることも重要なポイントです。