#がん治療
がん治療で心臓病!? 2人に1人ががんになる今らこそ冷静に知っておきたいがん治療の現実/FRAU
●がん治療で心臓疾患リスクが上がる、治療後10年、20年経過後に発症するケースあり
●例→ドキソルビシン心筋症、ハーセプチンの心毒性
https://gendai.media/articles/-/152374
記事中でも明記されていますが、抗がん剤治療などを否定するものではありません。
がん治療の発展によって、長く生きることが出来るようになった結果、わかってきたこと、として抗がん剤治療経験がある人に心臓疾患の出やいことのお知らせ、対策をしていきましょうという前向きな内容です。
主にその出やすい症状の内容としては、
・心筋障害(心筋症)
・心不全
・不整脈
・虚血性心疾患(冠動脈疾患など)
主な原因薬剤は、
・アントラサイクリン系(例:ドキソルビシン、エピルビシンなど)
これらは心筋細胞にダメージを与えることが知られており、心不全のリスクが増加します。
・分子標的薬(例:トラスツズマブ/ハーセプチン)
HER2陽性乳がんなどの治療に使われますが、心機能低下が起こることがあります。
・免疫チェックポイント阻害薬(例:ニボルマブ、ペムブロリズマブなど)
自己免疫反応が強まり、心筋炎(心臓の炎症)が起こることがあります。
とされています。
特にこのような治療を受けた方は留意した方が良い、ということになります。
記事にあるように、乳がん患者さんの10年生存以降では、死因ががんを上回って心疾患になるというのは、短期的には前向きな受け止め方も出来ると思います。
この記事の結論は、そのがん治療を原因とした心疾患は予防のやりようがあるということですから、とにかく、目の前の治療をがんばりましょうね、という風にも読めるのです。