#大腸がん
日本人大腸がんの5割に特徴的な腸内細菌を発見:発がん要因の解明および予防・治療策につながるか/オンコロ
●腸内細菌由来のコリバクチン毒素による変異
「毒素があることですぐにがん化するわけではなく、経時的な変化ががん化に寄与していることが予想される」
https://oncolo.jp/news/250522ra03
日本人大腸がん患者さんの5割、ですから、かなり興味深いものです。
コリバクチン毒素による大腸がんのリスク判定というものは既に存在していて、怪しまれていたものではあるようです。
それが、こうしてはっきりとした数字であらわれてきているのですから、何もしない手はありません。
さてそもそもコリバクチン毒素というものがどうして発生してしまうのか、ですが、ざっと調べてみ結果(→ご参考程度、精度は高くないものとお考えください)だけお知らせしておきます。
原因菌となるのは、特定の腸内細菌で、特にpskアイランドを持つ大腸菌→pks+ E. coliとされています。
この細菌が他の菌との競争の際に有利になるようにコリバクチン毒素を排出する、というのが一説です。
そして、このコリバクチン毒素がDNAの二本鎖を切断し、細胞のがん化を促進するのではないか、と。
さて、問題はこの産生されたコリバクチン毒素を除去できるのか、ということになりますが、現状、そのような薬剤は存在していません。
やれることとすれば、いわゆる腸活です。
●食物繊維の日常的な摂取で善玉菌を増やすこと
●乳酸菌やビフィズス菌の補充
●加工肉、高脂肪食を摂り過ぎないように→悪玉菌の増殖を避ける
※加工肉や高脂肪食は原因菌pks+ E. coliを活性される可能性があるとか
とある抗生物質でpks+ E. coliの除菌は出来る可能性があるようですが、まだ動物試験段階のもので、ヒトでの効果はわからないようです。
大腸がんの予防に限らず、腸活からもたらされるだろうメリットは多岐に渡るようですから、日頃の食事における一つのコンセプトとして継続していくことが、現状ではもっとも良策ではないかと思います。