#大腸がん
大腸カプセル内視鏡、日本人でも大腸腫瘍検出や炎症部位確認に有用-藤田医科大
●大腸カメラ比でポリープ・腫瘍の感度6mm以上92%、10mm以上で89%
●有害事象2例(1006中)、63%が次回もカプセル希望

 

カメラを内蔵したカプセルを飲み薬のように飲み込んで消化器官を検査するのが大腸カプセルです。

 

現在も既に普及しているものですが、まだまだがカメラによる検査が優勢です。

 

大腸に比べて、患者さんの導入に抵抗が少ないことがメリットとして挙げられると思います。

薬を飲んで10時間ほど機械をぶらさげてモニターするのですが、病院のベッドで横たわっての検査よりは気が楽なのがわかります。

 

今回、藤田医大さんのこの研究では、大腸カメラと比較してどれだけ腫瘍を見つけられるのかが明らかにされました。

結果、大腸カメラを10割とすると9割ほどの確率で見つけることが出来ることがわかった、というものです。

同等とはいかないまでも、結構な精度は確保されていることがわかります。

 

大腸カプセルの場合は、口から飲みこんで最終的には排便で外に出されるのですから、理屈としては、喉から下の消化通路は全てモニター出来ることになります。

既に、小腸などの奥まった消化器の検査で用いられていることを思うと、今後検査用の器具として大いに発展させる意義があるように思います。

 

大腸カプセルの問題点の一つに、人によってや体外に排出されない場合があることですが、これもかなり低い確率であることがわかりました。

 

あとは、コストの問題なのですが、これも検査件数が増加すればクリアできる程度であると思います。

若年の大腸がんが問題になってきていますが、若い人が毎年の健康診断で出来るようなものになれば、かなりのメリットかと思いました。