#がん治療 #適度な運動
がん治療でこだわるべきは、治療法よりも「筋肉」/OutAge
●「栄養がしっかりとれていて体力・筋力がある人のほうが抗がん剤が効きやすく、副作用が出にくい傾向」
●診断直後からがんリハビリ開始、医師にその希望を伝える
●QOL維持は大事 他
”がん防災”の先生による記事です。
がん防災、という言葉が私は好きです。
例えば地震などの天災というものは、どれだけ気にしていてもやってくるものです。
しかし、その時に備えがあるのと無いのとでは、被災してからの状況が異なってきます。
がんも同じです。
どれだけ気にしていても、予防に抜かりなくとも、がんはやってくる時はやってきます。
その時の備えこそが大事、という考え方ですね。
その通りだと思います。
こちらでは、では、がんの診断を受けてからの”防災”、つまり備えについて述べられたものです。
それが体力をつけなさいよ。運動しなさいよ、というものです。
記事にもありますが、がん治療がどれほどの効果をもたらすかは、その患者さんの体次第なところがあります。
運動していれば絶対大丈夫ということではありませんし、運動してなければ絶望的ということでもありません。
ただ統計的には、体力の状態や栄養の状態が良い人の方が、どうも薬は効きやすい”傾向にあるぞ”ということはわかってきていますから、それをおすすめされているということです。
また、QOLの面、寝たきりになってしまわないように、がん以外の原因で命を落とさないように、というのは、これは統計ではなく、実際に起き得る事態の回避策としての運動のおすすめです。
先生が仰せの事について、私は賛同するのですが、どう取り組むかという点について特に頷きを強くしたい部分があります。
それは、ジムに関しての下りですが、週に2回とか回数を決めるのではなく、行ける時は毎日行く、です。
私はもともとシリアスなアスリートですから、トレーニングにおける身体的な変化とか得られる感覚がよくわかります。
真剣なアスリートは自分の運動能力を極限まで上げたいと思います。この場合、ハードトレーニングは避けて通れませんが、これを休息無しに続けてしまうと、気持ちは満足しても身体は悲鳴をあげることになります。関節や筋肉が故障していまうのです。
つまり、ハードトレーニングには並行して積極的な休息が必要ということです。
しかし、日常生活の体力を維持したいとか、日常生活上問題が起きない程度の体力を回復したい場合には、むしろ、筋肉を鍛えるというより、筋肉に学習させるという意識を持つことの方がしっくり来ます。
このためには、1回あたりのトレーニングをハードに行うよりも、ハードにならない程度の快適レベルの強度を維持し、少しずつ少しずつ強度を上げることが最初は重要です。
ストレッチのようなものです。体が固い場合、ストレッチ運動が有効ですが、筋肉がしっかり伸びている状態を作り出して一定時間維持し、それを筋肉に教え込みます。
そういう”ノリ”で大丈夫、ということです。
生活とは習慣のかたまりです。毎日の出来事です。
そのためのトレーニングは、毎日出来る程度の強度=疲労を大して感じない程度の強度で、毎日続ける方が良い、というのが私の考えです。
そして、日常生活に問題が無い程度まで回復したなら、徐々に強度上げたり、楽しみを増やすという意味での運動を、しっかり休息を取りながら続けることが、筋力や体力の醸成に役立つはずです。
まずは低強度を毎日。これをおすすめします。