#がん治療
局所進行切除不能膵腺癌の1次治療で交流電場腫瘍治療TTFieldsとゲムシタビン、nab-パクリタキセルの併用が全生存期間を有意に延長/がんナビ
・571人試験、全生存:化学療法のみ群14.16カ月vsTTフィールド有群16.20カ月

スイス、ノボキュア社の商品である「オプチューン」という機械を使った試験の速報です。

 

切除不能膵臓がん患者さんの標準治療に加えてオプチューンによってTTフィールド療法を実施したところ、有意な結果が得られているというものです。

 

TTフィールド↓

 

腫瘍部位に電場を作ることによって、より抗がん剤の効き目を集中させるというイメージです。

TTフィールドは装置であり、ショルダーバッグのようなものに入っています。

 

腫瘍部位に近くの皮膚(肌面)に電場を発生させるためのパッチを張り付けておくだけですから、かぶれなど皮膚トラブルが出る可能性はありますが、重篤な副作用などは無いようです。

 

現在は、膵がんの他、膠芽腫での試験が実施されているようですが、他のがん種への効果も期待したいところですね。