#食で健康に
オイシックス・ラ・大地、東京慈恵医科大と共同臨床研究を開始 がん治療の化学療法時における食事支援サービスの効果を研究 自宅療養中のQOLの向上や副作用の低減に有効な栄養バランスを探る/時事メディカル
●ミールキット「ヘルスケアOisix」の評価
がん患者さん向けに開発されたオイシックスさんのミールキット「ヘルスケアOisix」がどれほど乳がん患者さんのQOLに有益なのかを調べる臨床研究です。
がんは、決定的に死亡を意味するような病気ではなくなっているのですが、これは、治療や検査を実施しながら長い人生を生きていくこともまた意味するものです。
そんなことで、がん患者さんのQOLと言うと、主には抗がん剤などの治療中の事を指すのが一般的ではありますが、もう人生そのものがそれ(QOL)であると指し示し出しているようにも思うのです。
すると、食事はその人生の中での要素として欠かすことが出来ないものですし、当然、それがよりがん治療やその予後において有益であるとともに、楽しみであることもかなり重要です。
そんなところからこのオイシックスさんが自社ミールキットに臨床評価を与えようとする試みは、大変に有望と言うか、時代に合ったものであると思います。
私はNASHさんの冷凍のキットを多用するのですが、あれはとても便利なんです。
冷凍食品ですから、それなりの質であることは覚悟していて、あればかりになるのは問題あるなあ、という思いは実はあります。
しかし、作る手間、コスト、栄養摂取、病気になってしまう確率、そもそも何年くらい人生を生きれるのかと食が占める重要度合いなど、適当にバランスを取って考えると、週に3-4回の夕食くらいは、ああいうキットで十分大丈夫だろう、いや満足、なのです。
これからの社会がどこに向かうかを考えると、こういう冷凍パッケージやミールキットは、生活の中で重要な血脈のような役割を担う可能性を感じます。
それからすると、このオイシックスさんの取り組みは、大変に広がりのある分野であると感じています。
更に、特定の疾患をお持ちの方向けのキットとして種別されていくとするなら、そして、更にもし治療成績に好影響を与えるものになるなら、それはもう社会貢献そのものですね。
うちのきのこ原料の健康食品も、実は、ただ原料を煮たり乾燥させたりしているだけのもので、サプリメントと呼ぶのはいつも抵抗を感じています。どこやらの会社さんなどが販売されているような、色々な化学合成品を詰め込んだタイプのものとはまた違いますから。
出来れば、そういう食品キットの一つとして、つまり、簡便に取れる栄養物として扱ってもらえたらなあといつも思っています。
食品だったら食べにくいものも、形状を変えて、液状とか粉状にしたら摂れるものもありますから。
まあそれはそれはさておき、オイシックスさんは一ファンとして注目させていただきたいと思います。