#がん治療
1次治療開始前に行ったCGP検査(遺伝子検査)に基づく治療が標準治療よりも有効な可能性/日経メディカル
●切除不能進行・再発固形がんで検証、標準治療より奏効率高く無増悪生存期間良好な傾向
●現在は標準治療が無いor標準治療終了の固形がん患者のみ保険適用

 

鳴り物入りで登場した遺伝子パネル検査(CGP検査の一つ)ですが、現在保険適用されているのは、切除不能進行がんで固形がんの標準治療がもう無いという患者さんに対してのみです。

 

結果として、検査を受けた方々のうちの10%が新しい治療に結びついているのですから、既に一定の成果は確実に出ています。

 

そのような中、1次治療開始前、つまり、治療開始に先立って遺伝子パネルなどCGP検査を受けた場合と、CGP検査を受けずに化学療法など標準治療を開始した場合、無増悪生存期間や奏効率がどうなるのかが検証されているのですが、現状、後者よりも前者の方が良好という見込みに至っているというものです。

 

これからもこの検証が進められていくことになるのでしょうが、将来的には「まずはCGP検査」となることにつながっていく報告かと思います。

 

そうなると検査件数そのものも劇的に増えていくことが予想されますが、現在、米国など海外製の分析器が使用されているのですが、国産機が近々登場するようです。

 

CGP検査の更なる普及と効用について、パーツが出揃い始めています。