#がん治療
一部のメラノーマ、乳がん、膀胱がんで術前/術後の免疫療法薬投与により長期生存が改善/海外がん医療情報
●進行メラノーマ例、オプジーボ等抗PD-1抗体薬で好反応で3年病勢進行無しの場合は10年生存ほぼ100%
●TN乳がん、筋層浸潤性膀胱がんでも似た報告あり

 

詳しくは記事を読んでいただきたいのですが、免疫チェックポイント阻害薬がどうやら長期間に渡って効果を発揮するものであることがわかってきた、というものと捉えています。

 

2014年にメラノーマで承認されてから10年になるわけですが、長期での数字が取れてきたということでしょう。

 

こちらの報告では、免疫チェックポイント阻害薬の中でも、オプジーボに代表されるPD-1抗体を阻害することでがんが免疫細胞からの防御機能を無能化させるタイプが効くかどうかが指摘されています。

 

術前後ということは、初期治療の周術期に投与されたオプジーボなどPD-1抗体薬が奏功する場合、かなり長期間に渡り生存する確率が高い、ということになります。

目安となるのは、3年間病勢進行が見られない場合は、それから10年目までは誰も再発していないという結果です。

エビデンスの質も強力なものです。

 

これ、10年生存ということでそのような表現がされているのですが、要は、治るってことなんじゃないの、ってことです。

 

特に白人の方々にとって悪性黒色腫と言えば、絶対にケアすべき恐ろしいがん種と言えますが、いよいよこんな時代が見えてきた、と言えます。

 

他にも、TN乳がん、難しいと言われるトリプルネガティブにも光が見えているようですから期待は大きいですね。

 

5年生存率の伸びが、がんという病に対しての言わば「克服率」の目安になる数字ですが、今年あたりから免疫チェックポイント阻害薬の効果が出てきているはずです。

医療・医薬は、確実に進歩しています。