#食で健康に
がん患者さんの"食体験"を支えるアプリ「リボンズ フード」8月6日リリース/FOODSCHANNNEL
●コンセプト:副作用で「食べられない」悩みを抱えている人が支え合うためのアプリ
・作り方ではなく食べやすい食材情報
・食事が苦痛ではなく楽しみに
●利用料金無料

 

ターゲットをがん治療中の方に特化していることは際立った特徴です。

これは、コンセプトである「支え合う」が根っこにあるからだと思います。

 

がん患者さんにとって、色々な意味を成す”食”ですが、食が楽しみであるか苦痛であるかで大きな違いが出て来ます。

 

楽しみである場合は、楽しみを継続することと、出来れば身体の栄養状態を良くしたり、治療にも好影響を与える可能性があるものを選んでいきたいものです。

 

一方、こちらのアプリがフォーカスされている、食べることが苦痛である方にとって、まずは「食べられる!」感を得ることが第一ステップになってきます。

これ、とても大事ですよね。

 

がん患者さんにとって、体重を落とさないことが一つのタスクになっているようですが、これが強迫観念になってしまって、ほんの少しの体重変動にも繊細になってしまうものです。

こういうストレスの緩和や精神衛生も含めた「支え合う」がアプリ上で実現するなら素晴らしいです。

精神衛生が食欲につながり、食欲が体重につながり、体重が治療成績や予後につながるからです。

 

現在は無料で展開されているようですが、将来的には有料化になる可能性大です。

 

ただ、アプリ管理会社さんにそういうマネタイズについてよく考えてもらいたいのは、この手の食系アプリは、無料から有料になることで事業が縮小していることがほとんど、ということです。

 

このアプリは、極端に言えば、人の命に関わるものです。

出来れば、そういうアプリの社会性を、ユーザー獲得などで高めていただき、企業などからの支援によって運営費を捻出する形で、無料使用を継続してもらえたらと思うのです。

ユーザーが集まったから有料にする、というような短絡的なやり方ではお先は暗いです。

破竹の勢いだったクックパッドが落ちぶれていったようにならないよう願います。