#肺がん
大阪公大 肥満は肺がんでの免疫療法で効果が不十分となる可能性を発見/マイナビ
●抗がん剤治療、免疫療法どちらが効くのか
●BMI28以上の場合、免疫療法より抗がん剤の方が死亡リスクが低くなる可能性(療法に関わらずBMI30以上の人は低い人より死亡リスク低) 他

 

この研究は、そもそもBMI30、つまり肥満境界線以上にある非小細胞肺がんの患者さんは、それよりも低いBMIの患者さんに比べて長く生きるという基礎データがあります。

 

これは療法に関わらずそのような結果があるわけで、では、最近流行で効くとされる免疫療法は、本当に肥満の方に恩恵をもたらしているのか、本当は抗がん剤の方がよいのではないのか、という課題の研究です多分。

 

結果、BMI28を境目にして、それ未満の場合は免疫療法の効果がよく発揮されるのですが、それ以上の場合はあまり発揮されないことがわかったというものです。

 

BMI28って結構な体重ですから、しかも肺がんに罹患されている方ではあまり見かけない方なのですが、仮にそのような方がいらっしゃれば従来の抗がん剤治療の方が長く生きることが出来るよということが示唆されています。

 

体重が重い=BMI28ということが、療法上一体どういう状況なのかを更に吟味する必要がある研究なのですが、体重によってベストな治療法が変わるというのは、これは肺がんに限らず起こる可能性をも示唆していると思います。

 

記事もあるように、腸内細菌の構成に特徴があらわれている可能性がまずあり、運動習慣、食習慣などもそれに関係していきそうです。或いは、遺伝子的特徴によるものも否定出来ません。

 

体重が一つのキーファクターとなって、最も適切な治療へと導かれるように願うとともに、この手の研究はもっと実施されていくべきだと思います。