#膵がん
膵がん治療で注目の新技術 成田記念病院のEUS下金属マーカー留置術/保険適用に向けて注力/東日新聞
●陽子線治療で使用、効果を高める金属マーカー留置技術
●超音波内視鏡で病巣にマーカー留置
●正確・安全・患者の身体的負担少
欧米では広く普及

 

放射線治療での金属マーカー留置は以前取り上げたことがあるのですが、照射の精度を高めて周辺臓器への影響を減少させて病巣にエネルギーを集中させるもの、という認識でした。

特に、周辺に重要な臓器が存在する膵臓の場合、この技術は重要になってきます。
 
これが陽子線治療でも有効な事が、まず期待膨らむものです。
というのは、従来型の陽子線装置のわずか1/10程度のサイズの装置が、もう実装間近なところまで来ています。
 
相当なコスト削減、スペース削減という夢のような装置ですが、既に薬事承認も取り来年春頃には動き出すようです。
これが成功しますと、陽子線治療の普及が加速するものと思われます。
 
それだけに、陽子線治療の効果を高めるこの技術は、私的には大注目です。
というと、誤解を呼びそうですが、金属マーカーの設置そのものはすでに確立された技術であり、今回のこの記事のトピックは、EUSという機械を使ったマーカー設置方法にあります。
 
超音波内視鏡によって小さな金属片を膵臓に設置する方法ですが、従来のやり方としては皮膚から針を刺して設置する方法とカテーテル経由で動脈から留置する方法があるようです。
内視鏡によって設置するということは、口から入れるのでしょうか。
そうでなければ、体にやさしいとは言いませんから、おそらくそうでしょう。
 
欧米では広く普及しているようです。
日本でも、小型陽子線とこのEUS下マーカー設置の相乗で、膵がん全体の治療成績が伸びることが望まれます。