#免疫細胞療法
一部の転移固形腫瘍に免疫細胞療法が有効な可能性/海外がん医療情報
●個別化免疫療法、遠隔転移あり複数治療歴あり大腸がん7人対象試験
3人で転位腫瘍大幅縮小、4-7ヵ月持続 他

 

患者さん個別のT細胞を取出し、言わば”強化”して体内に戻すT細胞免疫療法は、CAR-T細胞療法としては血液がんに、TIL療法としてメラノーマへの効果が確認されています。

しかし、固形がんへの適用はうまくいっていないという状況が続いています。

 

そのような中、米国国立衛研NIHは、T細胞レセプターを特定がんを攻撃するように遺伝子改編して体内に戻すというやり方が、大腸がん原発の遠隔転移病巣に対して効果が確認されたとのこと。小規模な予備試験ですが有望です。

 

【抜粋】

「ごく少数の細胞に存在する天然のT細胞レセプターを取り出し、膨大な数(血液1滴に100万個)で体内に存在する正常リンパ球に導入することによって、がんと闘う細胞をいくらでも作り出すことができるのです」 

 

担当する研究者の言葉ですが、これからすると、割とやりやすい治療法ということが言えるかと思います。

 

キイトルーダやIL-2療法を終えた患者さんに対する試験で効果が確認されているもので、追加の一手になり得るのではと期待します。