このインタビュー記事に登場される勝俣先生は、実は私はあまり好きではないんです。
なぜかと言うと、食べ物なんてがんとは関係ない、と言ってはばからないからです。
ただ、どうしてそのような事を言われるのかについても、ある程度は理解しています。
患者さんを守りたいからです。
こちらの記事についても、そういう思いに溢れていると思いました。
余命宣告が与える衝撃はとても強いものです。
もしもそれが自分であったらと、考えるだけでも恐ろしくなりますね。
ただ先生仰せの通り、私が知る限りでも、余命宣告が的中する確率はあまり高くはないですね。
しかも、宣告された時期よりも長く生きられるということが多いようにも思います。
病期というのはあくまでも、状況を把握するためだけではなく、治療法の選択などを決める目安として、本来は患者さんそれぞれの状況は違うのに、ある尺度を用意してそれで測った結果、というものだと理解しています。
ですから、患者さん全てが個々に特異です。
まだ解明されていない生体に関することをも含めて、あえて数値化すると、あえて余命を言うと、というものなのだと理解してよいはずです。
勝俣先生がどうしてこのような事を仰せかを想像すると、余命をあまりにも額面通りの”残された生きれる期間”と捉えることによるリスクを懸念されるからだと思います。
そして、ご自身の専門分野で出来ることがしっかりと見えていらっしゃるからであり、もっと利用してくれていいんですよ、というメッセージであると受け取りました。
それでも、勝俣先生のことは嫌いなのですが、本当にがん患者さんの利益を考えておられることだけは、確実だと思います。