#悪性リンパ腫
標準治療無効の抵抗性アグレッシブB細胞リンパ腫(中悪性度リンパ腫)への5剤併用療法で持続的寛解/海外がん医療情報
◎DLBCL50名対象試験、26人で腫瘍大幅縮小うち18人は完全消失
◎2年後生存:全患者の36%、34%が無病

 

原文↓

 

米NIHでの研究です。

悪性リンパ腫の中でも、最も患者さんの数が多いDLBCL(びまん性大細胞型B型リンパ腫)に対応する、画期的な療法となるかも知れません。

 

標準治療が無効となった、ということは、手立てが無くかなり厳しい状況に置かれてしまった同リンパ腫患者さんということです。

 

5剤併用の中身は、ベネトクラックス、イブルチニブ、プレドニゾン、オビヌツズマブ、レナリドミド。

 

詳しくはわからないのですが、プレドニゾンなどは「プレドニン」として、つい先日副鼻腔炎から来る強い鼻づまり対策として処方されたいわゆるステロイドなので、なんだか身近な感じがしています。

 

さてその5剤併用の結果、なんと半数以上で奏功し、そのうちの38%は完全奏効。

しかも、2年生存では、全患者の36%(つまり奏効した患者さんの半数ほど)、そのほとんどが無病生存です。

 

【抜粋】

「標準治療が効かなくなったこれらの患者の多くは、この治療を受けなければ1年以内に死亡していたであろうが、現在では2年以上、中には4年以上生存している患者がかなりの割合でいます」

 

まだまだ研究の途中ですが、効果的な療法として確立出来ればゲームチェンジャーになり得ますね。