#膵臓がん #BNCT
難治性の"がん"は甘いものがお好き! ~膵がんへホウ素を使った新たな治療法開発!~/近畿大学
◎難治性膵がんへのBNCT治療に道
◎予後不良膵がんが糖(グルコース)を使ったホウ素薬を高効率で取込→がん部位への中性子照射も確認※マウス
難治性膵がんをどう治療するかは、現在最も急ぐべき医療課題の一つではないでしょうか。
BNCTは、ホウ素をがん細胞に集中させておいて、そこに中性子線を照射する治療法です。
これによって、がん細胞内部で核反応が起きます。
現在主流の放射線治療よりもはるかにパワフルに、しかも病巣を極限的に破壊しますので、これまで治療が難しかったがんにも適用出来る可能性が期待されています。
さて、今回はその中でも難治性膵がんということで、ホウ素をがんに集中させるためのホウ素剤に糖を織り込んだというもの。
この種の膵がんの嗜好性(つまり糖によくくらいつく)を遺伝子解析によって見出した点なども合わせて、かなり画期的だと思います。
これによって、体深部にあって重要臓器や血管が周囲に走る膵臓に、集中的に中性子線が放射されることでがんを破壊出来るなら、これはすごいことではないですか。
今後、ヒトでどうかが確認されるようですから、大いに期待していきたいと思います。