#がん治療
「他人の便を患者の腸に入れると、がんが治る?」 東大名誉教授が科学的に解説する納得の健康長寿術/ニューズウィーク
◎腸内細菌、病気に影響、脳にも影響
◎オプジーボが効かなかったメラノーマ患者に便移植を実施したところ完治例 他
https://www.newsweekjapan.jp/stories/lifestyle/2024/06/-v-55cm65cm.php
潰瘍性大腸炎に対する便移植の療法は、既に新医療として認められており、現在も臨床試験が実施されています。
潰瘍性大腸炎というのは、故安部元首相が罹患されたことで有名になりましたが、大変難しい病気で難病です。
これが治る道が見えているというのは凄いことで、期待したいと思います。
記事には、免疫チェックポイント阻害薬耐性のメラノーマ患者完治例が言及されていますが、免疫チェックポイント阻害薬の効きに腸内細菌が関係していることは、徐々に知られてきています。
おそらくこの研究のことです↓
実はこのことを、先日とある薬剤師さんに聞いてみたら、そんな事はあり得ないし聞いたこともないと言われたので驚いたのですが・・・
免疫チェックポイント阻害薬が効く患者さんの腸内細菌叢がどのような状態であるかをざっと言うと、多様性が高い状態であるようです。
そして、ここからが重要なのですが、効いた人の糞便を効かなった人の腸に移植=腸内細菌叢の移植を実施したところ、なんと2/3の人が効果を示す反応が出たようです。
ただし、問題のある大腸菌を完全に除去出来なかったことによる、糞便移植後の死亡例が発生したとのことで、移植方法そのものについての手法が開発される必要があるようです。
かなり期待します。