#乳がん
脳転移を有するHER2陽性転移性乳がんに対するエンハーツ、カドサイラよりも高い有効性/オンコロ
◎脳転移有患者の無増悪生存期間中央値→エンハーツ15ヵ月:カドサイラ3ヵ月
◎同客観的奏効率→エン82.1%!:カド34.3%
◎脳転移有りの場合もエンハーツは有効

 

現世代の薬物療法として、ゲームチェンジャー的位置づけにある抗HER2薬エンハーツ(T-DXd)ですが、HER2陽性転移性乳がんの脳転移ありのケースでも、同種のカドサイラと比較してかなり高い効果を発揮することがわかりました。

 

元々、この種のがんへの有効性は判明していたのですが、脳転移有りでも有効であることが証明された点で、同じ症状で既に治療を受けられた後の方に対しての良い手立てが見つかったということになります。

 

客観的奏効率が82.1%ですから、随分とがんが小さくなるわけです。見えない程に縮小してしまうケースも出てくるということになります。

これだけの差がありますから、エンハーツが優先治療になっていく可能性も大きいのではないでしょうか。

 

エンハーツは素晴らしい効果をもたらす薬ですが、副作用、特に吐き気が強く出ることが懸念材料ではあります。

ただ効果はかなりのものと言えますので、なんとか体力も心も持ちこたえて、やるだけの価値・メリットがあるという方も多いように思います。