#がん治療
世界初 がんの進行を捉える空間オミクス技術開発 がんの個別化医療に不可欠な治療介入点の決定に大きく前進/九州大学
◎がん細胞転移の遺伝子シグナルを早期かつ広範(206種同時)に察知可能
◎患者個別に最も効率的な治療標的を見出すことが出来る可能性

 

がんの空間オミクス解析というのは、がん細胞を一部分だけ取り出して、遺伝子発現がどれだけかを測るのに加え、どこで(位置)を特定出来るというものです。

 

つまり、この九州大学で新しく開発された技術というのは、原発のがん組織から遺伝子発現を見つけ出すだけではなく、どこで転移巣が出来ようとしているかを転移に向けてまさに動き出している最中に見つけることが出来るというもので、私は超画期的だと思います。

 

しかも、同時に検出出来るその遺伝子発現がなんと206種類ですから、遺伝子パネルを凌ぐほどですね。

 

この新しい空間オミクス技術によって発見された、転移巣の場所と遺伝子発現の種類によって、その患者さんの転移を抑制したり、転移先を叩いたりするのに、最も有効な治療標的が何かを見つけ出すことが出来る、というわけです。

 

もちろん、現時点では可能性の話なのですがすごく有望に思います。

 

がんとの闘いは長きに渡ることも珍しくありません。

転移・再発をいつも恐れていなくてはならない状況が続くということを意味しますが、これが実用化されたらなら、有効な手立てになるのではと思います。