#がん治療
核酸医薬によるがん治療の新たな選択肢 がん細胞に核酸医薬を効率よく取り込ませる新技術 TRPC3/C6チャネル選択的活性化剤L687を開発/大阪大学
◎試験管内試験、生体内試験の両方で確認
◎がんを対象とした核酸医薬の研究・開発進展に期待

 

核酸医薬とは、その名の通りRNA(リボ核酸)に作用する薬のことで、既存の医薬が主にタンパク質への作用としているのに対し、核酸医薬はタンパク質のもう一歩”川上”と呼べるRNAに対して作用するもので、根元から効かせる、というイメージです。新型コロナで脚光を浴びたmRNA創薬も、核酸医薬の一つです。

 

理論上は、全てのRNAに対して効果を成すことが出来る(ちょっと言い方は違うと思いますが)もので、がんに対しての創薬も研究されているところですが、上市されたものはまだありません。

 

そういう期待のかかる核酸医薬が、がん細胞にしっかり浸透させることが出来る技術が出来た、というのがこの阪大さんのリリースです。

 

がんに核酸医薬が使えるようになるかどうかの重要な研究で、今後の動きにも期待します。