#肺がん
進行肺がん、初診から治療までの待機期間が治療効果に影響/CareNet
◎初診から治療開始までの時間が長くなるほど悪液質の発症率増加→悪液質があると治療(初回化学療法)の効果低下 他
大変に重要な知見かと思います。
進行肺がんの患者さんからのデータ。
初診から治療開始までの期間中央値(手術症例37.0日、化学療法症例42.5日)を基準として、早期群と遅延群で悪液質の発生具合を比較したところ、
早期群では初診時に61%で発生しており治療開始時も61%と変わりがなかったのに対し、
遅延群では初診時37%、治療開始時87%とかなりの増加に。
また、悪液質を発症した状態では治療が出来たとしても、初回化学療法の効果が劣る。
初診時の悪液質の出具合からすると、
遅延群では、まだ悪液質が出ておらず身体的に良好な状態にあるため”時間の余裕”を見ることで、治療開始を遅めに取っているのか。
それで治療開始時には悪液質が発症しているケースがかなりの確率で見られることになるなら、これ、本末転倒と言えないか。
などと素人目には思えます。
がん治療の大きな維持目標として、身体状態、特に体重や筋量を落とさないことが重視されています。
それだけに、この知見は大変重要だと言えます。
ただ医療機関にも当然事情があるわけで、いたずらに治療開始を遅らせているはずがありません。
優先順位をつけるという意味で、進行肺がんに限らず、更なる研究が必要ですね。