#メラノーマ
進行メラノーマに初の腫瘍浸潤リンパ球(TIL)療法をFDAが承認/海外がん医療情報
◎臨床試験参加者の長期追跡73人→治療反応あり48人中半数以上がん増悪せず1年以上生存、数年間持続(最長5年経過)→再発はないと予測
◎脳・肝転移患者は反応せず 他
患者のがん細胞の近傍に集まる免疫細胞「T細胞」を採取し、それを培養して増やし体に戻してやる。
簡単に言えば、TIL療法はこんな感じでよいかと思います。
記事にもありますが、T細胞を取り出して外で増やすということでいくと、CAR-T療法のようなものかとイメージしますが、CAR-Tが循環血液から採るのに対し、TILは腫瘍から取ってきます。
この差については詳しくわからないのですが、TILの方が明らかに難易度が高そうです。
さて、メラノーマ治療としての承認と言うことで、何が従来両方から進歩したのかと言えば、奏効時間の長さですね。
これまでも免疫療法は実施されてきましたが、再発がどうしても起きてしまうことが問題でした。
しかしこのTILが効く患者では、5年以上もの長期奏効が見られて、再発はないだろうという見通しのようです。
腫瘍量が多い場合や、脳・肝転移が見られる場合はあまり期待できないようですが、新しい治療として今後注目されていきそうです。
日本でもお願いしたいところですね。